新潮文庫<br> どんぐり姉妹

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新潮文庫
どんぐり姉妹

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  • サイズ 文庫判/ページ数 172p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101359427
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

姉はどん子、妹はぐり子。たわいない会話に命が輝く、小さな相談サイトの物語。メールに祈りを乗せて、どんぐり姉妹は今日もゆく!

姉の名前はどん子、妹はぐり子。突然の交通事故で、大好きだった両親の笑顔をうしなったふたりは、気むずかしいおじいちゃんの世話をしながら、手を取り合って生きてきた。そしてすべての苦しみが終わった日、ふたりが決めたのは小さな相談サイト「どんぐり姉妹」を開くこと。たわいない会話にこもる、命のかがやきを消さないように。ことばとイメージが美しく奏であう、心を温める物語。

内容説明

姉の名前はどん子、妹はぐり子。突然の交通事故で大好きだった両親をうしなったふたりは、気むずかしいおじいちゃんの世話をしながら、手を取り合って生きてきた。そしてすべての苦しみが終わった日、ふたりが決めたのは小さな相談サイト「どんぐり姉妹」を開くこと。たわいない会話にこもる、命のかがやきを消さないように。ことばとイメージが美しく奏であう、心を温める物語。

著者等紹介

よしもとばなな[ヨシモトバナナ]
1964(昭和39)年、東京生れ。日本大学芸術学部文芸学科卒。’87年「キッチン」で「海燕」新人文学賞、’88年単行本『キッチン』で泉鏡花文学賞、’89(平成元)年『TUGUMI』で山本周五郎賞をそれぞれ受賞。海外での評価も高く、イタリアのスカンノ賞、フェンディッシメ文学賞、カプリ賞など受賞。『アムリタ(上・下)』(紫式部文学賞)『不倫と南米』(ドゥマゴ文学賞)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

masa@レビューお休み中

91
毎回、よしもとばなながつける名前には驚かされる。今回の主人公の名前は、どん子とぐり子。姉がどん子、妹がぐり子という名前なのだ。もはや、絵本の世界の登場人物といっていいくらい浮き世から離れているように思えてしまう。だからなのか、両親が事故で早くに亡くなっていることも、二人がどんぐり姉妹と名乗ってネット上でお悩み相談をしていることも、違和感なく受けとることができるのかもしれない。一日一往復だけのメールのやりとりが、不思議と温かさを感じる。デジタルな文字の交換が、アナログな手紙のような温かみをもっているのだ。2013/09/07

hitomi.s

45
読んでからこの感想迄、結構かかった。私はこの年末に、古い古い古い友人に会いにいく。この本も絵本みたいだし、こんな自分の今も絵本みたいだ。何かに書かれた筋書きみたい。でもいいよ、楽しいもの、ね?生きることと死。歩いてるから、会えるんだな。こんなことがきっかけで会うなんて、皮肉だけれど、絵本みたいに優しいといいな。2018/11/17

sat

40
幼い時に両親を亡くし辛く苦しい生活をおって、その事から解放され人のために仕事するべきだと思い、相談サイトを開く。湖の底にゆっくりと沈むように心に響いた。そして、ばななさん自身の話を書いているあとがきがまた心に沁みた。2017/02/27

エンリケ

40
最初は能天気姉妹の日常を描いて行くのかと思った。しかしこの姉妹、悲惨な生い立ちのせいでどこか壊れている。姉は恋愛中毒。妹は引きこもり。ひょんな事からネットで人生相談を始め、それが二人を変えて行く。特に妹はその内容に触発され、様々な夢を見るように。そこから悟る無意識下の人の繋がり。まるでユングの論理を具現化したような彼女の考えは、意識を外に向ける契機となる。読んでいるうちに著しくこの姉妹に感情移入してしまう。危なっかしい言動にハラハラ。でも終盤、姉妹の強い絆に少しく安堵。二人はきっと変わっていける。2016/12/01

ちゃちゃ

36
ばななさんの作品を読み解く鍵の一つは「夢」ではないだろうか。抑圧された無意識。そこで出会った人達が、現実生活に何らかの示唆を与え導く。本作品は、両親を事故で突然失ったどんぐり姉妹の再生の物語だ。両親の亡き後、親戚に次々と引き取られ、子ども時代を十分生きることができなかった二人。妹のぐり子は、中学時代の初恋の人である麦くんの死も夢で予感する。そして再び麦くんが夢に現れたとき、ぐり子は自らの思いを言葉にする。夢と現(うつつ)が混じり合った世界。ばななさんが編み出すこの不思議で温かい世界が私は好きだったりする。2016/04/29

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