新潮文庫
たましくる―イタコ千歳のあやかし事件帖

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  • サイズ 文庫判/ページ数 348p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101355832
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

流行歌を血で書きなぐり、情夫と共に無理心中を遂げた双子の姉。残された姪を預けるため、帝都東京より青森弘前を訪れた幸代は、市松人形のように長い髪を垂らす美しいイタコ、千歳と出会う。姉の死の真相を探ろうと、幸代は降霊を頼むが…。超常現象を論理的に推理する千歳と、幽霊の声を聞いてしまう幸代のコンビが、猟奇的な事件に挑む傑作オカルティック・ミステリ。

著者等紹介

堀川アサコ[ホリカワアサコ]
1964(昭和39)年、青森県生まれ。2006(平成18)年、『闇鏡』で日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞。妖しい魅力あふれる文章と、独自の世界観が評価された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

七色一味

64
読破。ネタバレありかも。『幻想郵便局』などの『幻想~』シリーズの作者ということで、すみませんが期待薄で読みました。昭和初期の青森、イタコと呼ばれる口寄せを生業とするシャーマニズムがメインと言う──ように、裏表紙のあらすじでは読めたので、気になって買ってみたんですが…。ええっと、口寄せなどという場面はありません。しかも、一応「イタコ千歳の~」と冠が付いている割には、千歳さん、活躍しません(笑)それでも、その時代と言うことを考慮すると、なかなか雰囲気あって、『幻想~』よりも楽しめました。2013/11/13

はらぺこ

53
昭和六年、青森が舞台。 千歳のイタコとしての力とか兄の大柳新志の言動については上手くはぐらかされた感じ。島田幸代は幽霊見たり変な夢見たり不思議体験しまくり。とりあえず続編が気になる。 第一話で島田幸代は千歳と汽車で出会うけど、どうやって汽車に乗ったり降りたり出来たんやろ?実際、当時は点字ブロックとか無かったやろうから盲目の人は大変やったやろなぁ。2014/02/17

りょうこ

49
この雰囲気良いなぁ(✿╹◡╹)好きだなぁ。イタコさんだけど論理的に解決できる所はちゃんとしてるし、不思議な事件は不思議な物として受け入れてる感じのバランスが良い!昭和初期の青森が舞台なんてのもそそられる内容でした。2013/12/01

yamatoshiuruhashi

48
時は昭和6年。場所は弘前。素封家の次男は娼妓上がりの女を妊娠させ心中に失敗し心を病んでいる。男の妹は盲目にしてイタコ。そこへ心中相手の双子の妹が男と姉の子を連れてくる。その妹もかつて娼妓だった。そんな設定の中で起こる殺人事件。いやぁ、なんとも凄まじい設定で、おどろおどろしさも飛び跳ね、猟奇的でさえある。横溝正史の世界を女性のタッチでもう少し優しく描いて、そこにオカルト要素が入ってきたと言うところか。事件解決も霊のおかげだったりもして、謎解きも腑に落ちる流れではない部分あり。続編はテイストが変わって欲しい。2021/09/05

おくちゃん🌹柳緑花紅

46
堀川アサコさん3作品目、凄い世界の旅を経験した。不思議×ミステリー。主人公の兄新志に太宰治をイメージしていた私。最後の解説を読んでここに太宰治が出てくる。鳥肌が...明日シリーズ第2弾が発売される奇跡。2013/10/31

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