新潮文庫
シュガーな俺

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  • サイズ 文庫判/ページ数 318p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101354828
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

片瀬喬一(33歳)は原因不明の激ヤセ、異常な喉の渇き、倦怠感に悩まされていた。そして病院で知らされた衝撃の診断結果―突然「糖尿病」と宣告された著者の実体験をもとに書かれた、世界初の闘病エンターテインメント小説。患者と予備軍を合わせ全国で2200万人もが闘っているというこの国民病のことを、もっとよく知りましょう。シュガーな人にも、ノンシュガーな人にもお勧め。

著者等紹介

平山瑞穂[ヒラヤマミズホ]
1968(昭和43)年東京生れ。立教大学社会学部卒業。2004(平成16)年『ラス・マンチャス通信』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の大賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

わか

49
大好きな平山瑞穂さん。気になっていた本書をようやく読むことができました。シュガーな俺とは糖尿病のこと。平山さんご自身の体験をもとに書かれているそうでびっくりしました。痩せていても糖尿病ってなるんだ!私も結婚して少し太ったので他人事とは思えず、ドキドキしながら読みました。非常に勉強になりました。Ⅰ形、Ⅱ型とあるんですね。主人公が食事制限を一生懸命やりすぎて追い詰められていくところとかすごくリアルだと感じました。死ぬまで注射をうたなきゃならないってすごいつらいと思う。私もきをつけようとしみじみ思いました。2015/02/24

ひめか*

47
やけに糖尿病について詳しく書かれていると思ったが、著者自身の体験に基づいていたのね!糖尿病に関心がないと、読んでいても面白くないwでも読むと詳しくなれる。糖尿病の人には1番勧める小説だろう。何事も食べすぎ飲みすぎは良くないと思う。その後で困難な生活をしなければならないくらいなら、最初から気をつけろと私としては思ってしまう。糖尿病生活での多くの人々との関わりを見て、人は支えられて生きているということを感じた。人生悪いこともあれば良いこともあるという最後の文章は好き。ちなみに私は無糖派だからノンシュガーな私w2016/01/02

はらぺこ

38
手術が必要な病気の話じゃなくて糖尿病の話やから気楽に読めると思ったんですが、どんな病気でも闘病というものは大変なことやと分かりました。 芋が野菜じゃないって事はマクドでセットを食っても野菜はハンバーガーのレタスぐらいってことか。2016/05/05

小葉

6
○ 著者の実体験をもとにした糖尿病闘病小説。途中までは糖尿病患者優等生の主人公。食事療法、ここまで厳密にやるの?できるの?しないといけないの?と思ったところに、やはり出てくるいろんな問題。糖尿病、怖い。でも暗くならず楽しく読めました。食生活、野菜多めを心がけよう。[z]2009/11/28

韓信

4
著者自身の糖尿病経験に基づく闘病小説。具体的症状、インスリンとの付き合い方、実践的な食事療法といったハウツー的側面と、闘病生活における主人公の夫婦間の協力と軋轢や、人間らしい食生活への目覚めという人間ドラマ的側面で、糖尿病の入門的知識を得ながらグイグイ読めるエンターテイメントに仕上がっている。後半の展開が怖いものの、開き直った先には希望がある。優れた学者がときに意表を突くような題材で研究をするように、優れた作家はどんなに地味な題材でも小説にできるという見本のような作品。俺も一日三食たべて運動しよう。2015/03/08

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