内容説明
「私は年月がたっても全く成長などしていないのである」生まれ変わるなら迷わず女を選ぶ。結婚はカン違いのたまもの。教師と医者がヤクザよりこわい。ワイドショーに人間のいとしさを見る。男と女の不思議、ビンボーだった青春時代、子育ての苦労と喜び、父母の記憶―人生のほとんどは、忘れてしまうことばかり。小さな悩みなんか吹っ飛ばす、名言・至言にあふれた痛快エッセイ。
目次
1(「お金」の問題;女の入口;ガートルード・スタインと花束 ほか)
2(覚えていない;キモノ;着物地獄の一里塚 ほか)
3(過去の子供、未来の子供;大地;もう一つの世界で遊ぶ自由 ほか)
著者等紹介
佐野洋子[サノヨウコ]
1938(昭和13)年、北京生れ。武蔵野美術大学デザイン科卒業。ベルリン造形大学でリトグラフを学ぶ。創作絵本に『ねえとうさん』(日本絵本賞、小学館児童出版文化賞)など。そのほかにエッセイ集『神も仏もありませぬ』(小林秀雄賞)などを発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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団塊シニア
45
恐ろしい職業に医者を挙げてるのが面白い、一生医者の世話のならずに生きるのは難しい、実際身体に異常をきたすととたんに弱気になり医者のいうことはなんでもいうことを聞く、力関係が強者と弱者、全くそのとうりです。2013/10/21
tu-bo@散歩カメラ修行中
33
三人の佐野洋子さんに会えます。三部構成です。一部:ちょっと乱暴な口調の佐野洋子さん。気に入らないこと、日々の日常 佐野節炸裂。女性に厳しいコメント多数。第二部:旅行記 品あり。芸術家の叙情が、あふれている。 第三部:インテリ口調の佐野さん三種の味わい。★四つ お勧めです。 佐野さんの係累ではありません。念のため。(=^..^=)ミャー2014/01/26
いくら
25
佐野さんて本当に頭のいい人だと思う。このエッセイが書かれてからだいぶタイムラグがあるのに、今の私たちとズレのない感覚だもの。仕事の合間、帰りの電車、疲れているときに読むといいみたい。朝の頑張ろうっていう時よりも、あぁ〜疲れたよ。なんでこんなに疲れさせられるんだ、ってやりきれないときに軽妙な語り口に触れるとふっと気持ちが軽くなる。2014/06/27
魚京童!
24
名言なんて、読ま酔いごと(世迷いごと)に過ぎないからだ。2015/05/18
carl
22
面白かった。スカッとしています。ほろ酔いのおばさんと話しているみたいで好きです。本当のところどうなんだろうと懐疑的に全くならなかった。私も酔って聞いていたようで内容は余り覚えていない。2021/08/12