新潮文庫
在日米軍司令部

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  • サイズ 文庫判/ページ数 328p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101353913
  • NDC分類 392.53
  • Cコード C0195

内容説明

戦後、日米が同盟関係を築いて半世紀あまり。ブッシュ‐小泉の蜜月時代は過去のものとなり、同盟は再び漂流の危機にある。この流れを食い止めるべく、同盟の「機関化」に努めた外交官と司令官がいた。知られざる指揮官たちの横顔と、ベールに覆われた在日米軍司令部内の動きに迫るインサイド・レポート。東日本大震災後の米軍による復興支援活動「トモダチ作戦」の内幕を大幅加筆。

目次

二〇一一年、「トモダチ作戦」を遂行せよ!
第1章 日本防衛の重要拠点
第2章 在日米軍司令部の危機管理
第3章 米軍組織と在日米軍司令部
第4章 在日米軍司令部と日本政府
第5章 在日米軍司令部の将来図

著者等紹介

春原剛[スノハラツヨシ]
1961(昭和36)年、東京生れ。上智大学卒業後、日本経済新聞社入社。米州編集総局ワシントン支局記者、コロンビア大学ジャーナリズム大学院国際高等報道プログラム・フェロー、米戦略国際問題研究所(CSIS)、米ヘンリー・スティムソン・センター客員研究員などを経て、国際部編集委員。日本経済研究センター・グローバル研究室長も兼務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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James Hayashi

24
有事の際に軍の指揮を取るのは米太平洋軍司令部(PACOM)であり在日米軍司令部ではない。彼らは日本に点在する米軍基地の管理。韓国には在韓米軍司令部もあり統合する案も出ているが流動的など。組織的なものを知るなら防衛省のウェブの概略図と説明(見やすくわかりやすいPDFで24p) https://www.mod.go.jp/j/publication/wp/wp2016/pdf/28020404.pdf2020/01/14

Ted

5
'11年10月(底本'08年5月)刊。△米軍にとっては誠に都合のよい、アメリカ側に軸足を置いて書かれた礼賛本。不良米兵どもの度重なる乱暴狼藉に触れた記述もあるにはあるが、結局は「事態収拾を図るべく迅速に動いた米軍」を評価するような展開のダシに使われてしまっており、「それでも君は日本人か?」と言いたくなる。まさにアメリカの手先。トモダチ作戦でいくら恩を売られても、私にはイメージアップどころか、軍用機の墜落事故で情報開示を頑なに拒否する姿勢や日米同盟の「機関化」を目論んだ動きに対する警戒感の方が勝ってしまう。2013/08/07

Meistersinger

5
「日米関係の機関化」が単なる組織作りだけでなく、上級将校の人間関係の緊密化(同一構内)という処まで及ぶというのは面白い。よく「米国の言いなりになるな」という人がいるが、日本側が積極的に構想を語らない限り仕方ない事だろう(むしろ「言いなり」の方がマシ)2012/11/25

Yoshio

1
元日経新聞記者による、表題組織を中心にした諸々の話題。太平洋軍や在韓米軍ほかとの関わり、陸海空内でのせめぎ合いは、会社など組織ならどこも似たようなものだな、と。規模よりも階級、序列(中将か少将かなど)で相手方も変わることで話のスムーズさも異なる。 気になったのは、取材元の在日米軍に寄り過ぎている点と、妙に演出がかった描写。例えば「」付きのセリフ+発言者の順や、体言止めの多用。描写も陰に陽に米軍寄りで、発言の引用も無批判に並べた印象。場面がコロコロと変わり整理不足も気になる。章立てに表れている。2019/02/05

ちぎもも

1
普段、甘々の読書傾向ですので(^^ゞなかなか入り込むのに時間がかかってしまったケド読んで良かった。尖閣や竹島・北方領土・自衛隊を含む憲法問題・日米同盟等々。偏った報道や外交の拙さ、政治家・政党の幼さに・マスコミの報道の仕方にと落胆することが多かったので、今一つ本当のところが窺い知れなかった在日米軍の上級将校たちの戦略と交渉力をそして心意気を、この本で垣間見て戦後の変遷を知ることができ、より現在の問題に近い続編と自衛隊側からの戦略と交渉も読んでみたいと思った。2013/07/25

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