内容説明
「僕ですか ただ何となく生きているそんじょそこらのオッサンですよ」。面目ないが、わたしはバツイチのにわかやもめである。得意料理はカレー、愛車はポルシェ。愛猫にゃん吉を唯一の心の支えに生きている。でも逃げた女房への未練は消えてなくならない。“あれも駄目これもダメよとやかましき 妻の小言を聞きたかりけり”。うた(短歌)詠み兼目医者のせつなくもおかしな随想集。
目次
ろくでなし(俳句撰;私空間)
雨にぬれても(うたア・ラ・カ・ル・ト;にゃんとなくダメなお二人)
猫としれんと(好きだから好き―森高千里アワー;猫も歩けば)
面目ないが
著者等紹介
寒川猫持[サムカワネコモチ]
1953(昭和28)年、大阪生れ。ドイツに学び、眼科医のかたわら、うた(短歌)を詠む
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感想・レビュー
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ホレイシア
3
一読で十分。
NoDurians
1
田辺聖子さん、司馬遼太郎さんがほめてるだけあって、簡単に書けそうで書けない文、歌だと思う。「何の役にも立たないことを書いてくれ」と言われて書いたそうだが、役に立たなくて読ませる文というのは難しいはず。文中でも引かれているが、芭蕉の「おもしろうてやがて悲しき鵜舟かな」の世界。2012/06/27
アサノハ@DDD3待ち
0
寒川さんの歌集「猫とみれんと」を読んだことがあり、猫と脱力と生活感の溢れる感じが好きだった。このエッセイも同じく猫と脱力と生活感たっぷりで楽しい。深刻なことこそ軽く、軽いことこそ大げさに、というのは良いものだなと思わされる。にゃん吉の甘党っぷりが心配になったけど、随分と長生きしているようで驚き。もみじまんじゅうくわえて走る姿は可愛かろ。2015/07/21
Beluga
0
肩の力を抜いて読めます。2012/03/01
tkm66
0
趣味2003/01/23