感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
33
サザンオールスターズ、初期のアルバムから歌詞が桑田佳祐の解説とともに紹介されている。何気なく聞いているサザンの曲も売れ出した頃は、なんとも不思議な日本語感で、今改めて歌詞を読んでみると歌詞の意味云々よりむしろ桑田佳祐の情熱や欲望が込められているのではないか。当時、大学の日本語を研究している学者が「あれは日本語ではない、文法的にもメチャメチャだ・・」という論争があったことを思い出した。月日が経てば、もう笑い話でしかない。そういう自分も今の歌にはとてもついていけない。若さは音楽の基本ということのようだ。2014/10/13
Shoji
28
いわば、サザンの1978から1983年までの歌詞集です。もちろん昭和時代。ニューミュージックとか言われていた時代ですね。今となっては「新しい音楽のムーブメント」なんて簡単に言えるけど、当時は斬新でカッコよかったなあ。桑田さんは、女と「やりたいよぉ!」って気持ちを歌にしていたそうだ。間違いなく、昭和の男子は脂ぎっていた。それが平成、令和と進むにつれ、男子が衰退していくのだ。これはいかん。世の男子よ、サザンとは言わんが、ロックを聞け!!。2024/12/18
坊っちゃん
9
★★★ 昔読んだ本の再読。積ん読本が雪崩を起こした時に奥の方から出てきました(笑)。『熱い胸さわぎ』(78年)から『綺麗』(83年)までの各アルバムごとの桑田のコメントと全歌詞を掲載。サザンファンにとって『ロックの子』が聖典ならばこちらは入手しやすい定番の本…かと思ったら中古価格が意外と値上がってるのねえ…。(コメント:2019/07/14)2019/07/14
あじさい
5
カラオケではベタベタにモノマネをして仲間にウンザリされるレベルのコアなファン(自称)。デビュー当時から「何でもあり」路線はブレていない。いかにも「らしい」スタイルに固執するのではなく「音楽とは楽しむもの」を基盤にしている。洋楽サウンドに古典落語の言い回しを乗せてみたり。。およそ結びつかないようなものを組み合わせることで、新しい音楽を生み出し、いわゆる「サザンサウンド」を形作ってきた。当時の桑田サンは、かなりトガッていたようで、思いを赤裸々に綴るあまり、どギツイ発言も多数。とても、ここでは書けマセン。2015/08/08
KDS
4
古本屋で発見し即買い。本書は歌詞だけが掲載されているわけではなく、桑田佳祐へのインタビューを文字起こししたものと思われる文も載っており、単なる歌詞集にはおさまらない非常に興味深い一冊。CDの歌詞カードには掲載されていない「奥歯を食いしばれ」「アブダ・カ・ダブラ (Type.2)」「ブルースへようこそ」「I AM A PANTY (Yes, I am)」の歌詞が全文載っているのは特筆すべき事柄。しかしただ一曲、ロッキード事件を題材にしているといわれる「NUDE MAN」だけは省かれているが。やっと読めた。2024/08/25