出版社内容情報
いつかまた、もう一度会えるよね――初恋の相手、忘れられない幼なじみ、子どもの頃の自分。再会という小さな奇跡を描く六つの物語。
最後まで誇り高かったクラスの女王さま。親戚中の嫌われ者のおじさん。不運つづきでも笑顔だった幼なじみ。おとなになって思いだす初恋の相手。そして、子どもの頃のイタい自分。あの頃から時は流れ、私たちはこんなにも遠く離れてしまった。でも、信じている。いつかまた、もう一度会えるよね――。「こんなはずじゃなかった人生」に訪れた、小さな奇跡を描く六つの物語。『再会』改題。
内容説明
最後まで誇り高かったクラスの女王さま。親戚中の嫌われ者のおじさん。不運つづきでも笑顔だった幼なじみ。おとなになって思いだす初恋の相手。そして、子どもの頃のイタい自分。あの頃から時は流れ、私たちはこんなにも遠く離れてしまった。でも、信じている。いつかまた、もう一度会えるよね―。「こんなはずじゃなかった人生」に訪れた、小さな奇跡を描く六つの物語。
著者等紹介
重松清[シゲマツキヨシ]
1963(昭和38)年、岡山県生れ。出版社勤務を経て執筆活動に入る。’91(平成3)年『ビフォア・ラン』でデビュー。’99年『ナイフ』で山本周五郎賞を受賞。2001年『ビタミンF』で直木賞、また’10年には『十字架』で吉川英治文学賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
413
6つの短篇を収録。共通のテーマは著者自ら語っているように「再会」。この作品集も、巻頭の「いいものあげる」と巻末の「再会」が呼応し、そのテーマを強調する構成になっている。語りと内容は、いつもの重松清。ここでも田舎回りのドサ芝居のスタイルである。これはけっして貶しているのではなく、これこそが重松の"味わい"なのである。第2話の「ホラ吹きおじさん」には、その要素がやや薄いが、いずれの作品も小学校(あるいは主人公の小学生時代)がキー・コードになっている。読者にとっても懐旧の物語でもあるのだ。最後の1文は上手い。2024/05/14
テンちゃん
187
小学校時代(。>0<。)ほろ苦い想い出!⇨『誇り高かった私!』(-´∀`-)『いつも笑顔の友達!』(♡˙︶˙♡)『大人になっても忘れられない初恋のあの人!』⇨『気がつけば大人になっていて、過去に囚われる私!』⇨『こんなはずじゃなかった!』(இoஇ; )『時間は戻らない!』∑(°口°๑)『ロング・ロングー・アゴー』⇨『大人になって、はじめて分かる真意!』o(>_<)o小さな奇跡を描く6編!傑作作品。☆(⊙.⊙)4.52016/01/16
にいにい
164
重松清さん3冊目。「再会」をテーマにした六篇の短編集。生きることのもどかしさ、愛しさ、切なさが描かれる。特別な誰かや何かとの再会ではなく、過去の自分との再会。普通の日常にある優しさ、狡さのなかに大切なものをちりばめた物語。中学生の頃に読んでおくと、人生の見方が変わっていたかなと思わせる一冊。今読んでも、面白いけど、、、「チャーリー」「永遠」は、考えさせられた。「いいものあげる」の続きが「再会」とは。別のストーリーを期待したのに。 2015/03/13
いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】
117
図書館**再会の物語**最後まで誇り高かったクラスの女王さま。おとなになって思いだす初恋の相手。そして、子どもの頃のイタい自分・・・。「こんなはずじゃなかった人生」に訪れた、小さな奇跡を描く六つの物語(紹介文・他より)――今現在もけして大人に成り切れたとは言い難い状態ですが…。改めて少年時代を思い返すと、そこには楽しい記憶だけでなく、別れや後悔、妥協など、沢山のやり切れない思いで溢れている。まさに「こんなはずじゃなかった人生」を大切に見つめ直す物語!あまりのイタさに身悶え必至ですが、文句なしの良書です!2013/08/05
扉のこちら側
112
2016年362冊め。著者自身もあとがきで書いている通り「また同じことをやっている」と言われのも覚悟の作風。確かにそうなのだけれど、冒頭の話のアンサー作品を巻末に持ってくるとか、「あの頃の痛い・幼気な自分」を大人目線で見返す話とか、やっぱりうまいなと感じさせられる。2016/05/28
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