内容説明
1997年11月、100年余の歴史に幕を下ろした山一証券。だが、企業を舞台にした組織犯罪劇は、やっと中盤にさしかかったにすぎなかった。破綻パニックの中で大量に処分されていた極秘文書、最後の経営陣によって封印された二つの報告書の存在を知った取材班は、再調査に乗り出す。その結果、浮かび上がった会社消滅の真相とは―。密室謀議の息遣いまでが聞こえる傑作ドキュメント。
目次
第1章 パンドラの箱
第2章 二つの遺産
第3章 内務官僚
第4章 組織犯罪
第5章 幻の再建計画
第6章 破綻への迷走
第7章 百一年目の終焉
第8章 背信の階段