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新潮文庫
帰りなん、いざ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 361p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101345222
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

トンネルを抜けると緑濃い山を背景に美しい里が現れた。浅茅が原だ。わたしは民家を借り、しばらくここで暮らすことにしたのだった。よそ者への警戒か、多くの視線を肌で感じる。その日、有力者たる氏家礼次郎、そして娘の紀美子と出会ったことで、眼前に新たな道が開いた。歳月を黒々と宿す廃鉱。木々を吹き抜ける滅びの風。わたしは、静かに胸を焦がす恋があることを知った―。

著者等紹介

志水辰夫[シミズタツオ]
1936(昭和11)年、高知県生れ。’81年、『飢えて狼』でデビュー。巧みなプロットと濃密な文体で、熱烈なファンを獲得する。’85年『背いて故郷』で日本推理作家協会賞を受賞。’91(平成3)年『行きずりの街』で、日本冒険小説協会大賞を受賞する。さらに、2001年『きのうの空』で、柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

James Hayashi

11
山梨の須玉の山奥で暮らし始める翻訳家。そんな過疎の町で恋愛をしながら村人と打ち解けようとするが。武田金山の話やら、ソバの話しやら、都会の便利な生活を離れ山郷で暮らすとはまさしくエルドラド!高台に登れば富士山と八ヶ岳、南アルプスを望める。山梨の良さが伝わってくる。ちょっとストーリーは盛り上がりにかけるが、シミタツらしい世界だった。2014/04/27

はまちゃん

4
久しぶりのシミタツ。山梨の山奥にある過疎化の進む村 浅茅に引っ越してきた男 稲葉雅行。浅茅で翻訳の仕事をやりながらのんびりと暮らすという稲葉にはある秘密があった。寒村で暮らし、村民たちとの交流で稲葉の心が徐々に溶かされていく姿に心が和まされる。しかし、都会の暮らしに慣れてしまった私も風光明媚で時間の流れがゆったりとした田舎暮らしには憧れるが、骨を埋めるのにはかなりの勇気がいるだろうなぁ。2021/05/01

Hong Kong @新潮部2025

3
シミタツ、2作目は、図書館にあった、これになりました。 何でしょうね?この暗さとそして引きこまれていく感じは。エンターテイメントが何かを知っいる作家さんですね。2016/09/25

Fumiya

3
長閑な自然溢れる村に越してきた主人公、実はよからぬことを企んでいる。住人たちもホントは良い人なんだけど、どこか警戒されて・・・。過疎の山村特有の臭いが凄く感じられて、こういう秘密を抱えた村どこかにありそうと思った。 それから何よりそばが美味しそうだった。浅茅は架空の村だけど、本当に山梨の名産にそばがあるのなら食べに行きたい!2014/10/02

_aesop_

2
裏表紙のあらすじはこうあるべきだと思いました。二転三転するお話でおもしろかったです。2015/06/20

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