内容説明
人間に寿命があるように、どの企業も、隆盛の頂点を極めれば、衰退に向かう宿命は免れない。本書がこの百年間における上位百社のランキングを分析した結果到達した結論は、「会社の寿命は、わずか三十年」という苛酷な法則だった。では、あなたの会社はどうすれば、生き延びることがでるきのか?経営者・ビジネスマンはもとより、就職・転職希望者も必読のベストセラー三部作第一弾。
目次
第1章 企業は永遠か
第2章 失敗の研究
第3章 いかに生き延びるか
第4章 「寿命」を握るのは経営者
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
booklight
35
父の本棚から。平成元年発行。明治まで遡り、会社寿命30年説を説く。業績の調子がいいときこそ、新事業の目を探すことが会社継続の秘訣。しかし、なんでも多角経営すればいいものでもなく、先見の明がなければ赤字事業ばかりに。さらに調子がいいときにあえて他の収益の悪い事業に手をだすなど、社内の反発も多い。事業継続は結局、新規事業立ち上げの連続で、安定経営などそうはない。『盛者必衰』ということか。1982年のベスト10、トヨタ、日石、日産、新日鉄、松下、日立、丸善石油、東芝、三菱重工、日本鋼管。2019/08/24
ボル
2
ビジネス本の紹介著書で、戦略の名著で紹介されていた。会社は30年もつかもたないか。当時ウリにしていた産業が新しいニーズや時代が変革することにつれ別の物になっていく。当然変化に対応できる企業や戦略が大事だが、我が社はどうであろうか、事業が同じでも少しずつ変容しており、確かに時代に沿った変化が見られる。これと同じで変化に対応する改革(革新)を起こせる企業が結局生き残れるのではないかと思う。勿論ウリとしている市場があるのか、見極めることが重要と。当時の考え方が載っていた。成功事例は当時だけの成功事例になっていた2019/02/04
TiawPai
2
30年前の84年発刊で、ちょうど重厚長大から軽薄短小への時代の変換点だと思います。ただ生き延びる企業の条件として、指導力、活力、冒険、先行投資を取り上げていましたが、基本は現代とも変わらないようです。2018/04/14
夢仙人
2
20年振りに再読。話題は古くなったが、コアの部分は全く変わらない。色々と参考になった。そして、懐かしい経済人がたくさん出ている。2012/04/23