新潮文庫<br> 累犯障害者

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新潮文庫
累犯障害者

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  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101338729
  • NDC分類 368.7
  • Cコード C0195

内容説明

刑務所だけが、安住の地だった―何度も服役を繰り返す老年の下関駅放火犯。家族のほとんどが障害者だった、浅草通り魔殺人の犯人。悪びれもせず売春を繰り返す知的障害女性たち。仲間内で犯罪組織を作るろうあ者たちのコミュニティ。彼らはなぜ罪を重ねるのか?障害者による事件を取材して見えてきた、刑務所や裁判所、そして福祉が抱える問題点を鋭く追究するルポルタージュ。

目次

序章 安住の地は刑務所だった―下関駅放火事件
第1章 レッサーパンダ帽の男―浅草・女子短大生刺殺事件
第2章 障害者を食い物にする人々―宇都宮・誤認逮捕事件
第3章 生きがいはセックス―売春する知的障害女性たち
第4章 ある知的障害女性の青春―障害者を利用する偽装結婚の実態
第5章 多重人格という檻―性的虐待が生む情緒障害者たち
第6章 閉鎖社会の犯罪―浜松・ろうあ者不倫殺人事件
第7章 ろうあ者暴力団―「仲間」を狙いうちする障害者たち
終章 行き着く先はどこに―福祉・刑務所・裁判所の問題点

著者等紹介

山本譲司[ヤマモトジョウジ]
1962(昭和37)年北海道生れ、佐賀県育ち。早稲田大学教育学部卒。菅直人代議士の公設秘書、都議会議員2期を経て、’96(平成8)年に衆議院議員に当選。2期目の当選を果たした2000年の9月、政策秘書給与の流用事件を起こし、’01年2月に実刑判決を受ける。433日に及んだ獄中での生活を『獄窓記』として著す。同書は’04年、第3回「新潮ドキュメント賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

129
元国会議員が自分の獄中生活をもとに、 刑事事件を起こした障害者たちの現実を描いた作品である。障害者が起こした現場を 訪ね歩くうちに、見えてきた事実は 酷く辛い。現代日本の獄の中の不条理が 真摯に描写されている…そんな本だった。2022/10/06

青乃108号

123
私は現在、障害者福祉関連施設で働いており、また自分自身も精神保健福祉手帳3級を所持する障害者の身であります。ですので、この本に書かれている知的障害者と犯罪、聴覚障害者と犯罪の関連性については非常に身近な問題として良く理解出来ます。私や私の知る障害者は福祉と結び付いているので、その点では大変恵まれているのだ、と実感しました。福祉と結ばれない障害者が、いかに容易く犯罪に関わってしまうかが実例を上げてレポートされています。この国の障害者をめぐる姿勢はまだまだ十分でない事を痛感させられます。私は幸せである事も。2021/12/10

えちぜんや よーた

116
「福祉の網からもれ、貧困のあまりおにぎり1個を盗んだ知的障害者を刑務所に送るべきかどうか」。著者からかなりヘビーな問いを出されたが、何も思いつくことはできなかった。考えられない世界だし、考えたくもない世界だった。しかし、現状のところ犯罪を起こして、身元保証人がいない知的障害者にとって、刑務所が「福祉施設化」している。法曹(裁判所・検察官・弁護士)、矯正(刑務官・保護司)、福祉(生活保護行政)のそれぞれが皆個人単位では「おかしい」と思っているに、身動きが取れない状態になっている。2013/10/20

hatayan

87
2009年刊。社会の支援からあぶれた障害者が犯罪を重ねざるを得ない現状を告発するルポ。 障害を抱えながらも、福祉との接点を持たずに生きる障害者は多数。障害のある受刑者にとって刑務所は安全で、むしろ塀の外の社会こそ「獄」。福祉施設は前科のある障害者との関わりを避け、刑務所が福祉の受け皿に。 重度の知的障害者の知能は3歳から5歳程度。検察の誘導に頷くまま調書が作られ、裁判では障害への配慮は一切なく、無実の罪で服役している知的障害者は存在しうるとします。 本書を受けて、著者は司法と福祉の連携を模索し始めました。2019/05/25

いつでも母さん

71
目を瞑るな!耳を塞ぐな!わずかでも知っているはずなのに、知らないふりをするな!と、言われた感じだった。障害者の犯罪・・取り巻く環境は過酷だ。誰がそうした?本人だけの所為か?『刑務所だけが、安住の地だった』は重い。勿論それを逆手に取る輩もいるのだけれど・・司法・福祉、問題点ばかりだなぁ。一体この国はどうなって行くのだろうか。50年後の子供たちの未来は明るいのか?!そして、私に何が出来るのだろう・・偏見だけは持つまい!と、そんな読後感。一度は読むことを薦めたい1冊。2015/05/05

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