出版社内容情報
黒柳 徹子[クロヤナギ テツコ]
著・文・その他
内容説明
何かひとつ自分だけの才能を見つけようとあらゆる事に努力し挑戦したトット。クラシック・バレー、犬の調教、オペラの演出、九官鳥の言葉の先生etc.そして、音楽学校を卒業したトットはNHKのテレビ女優でデビュー。ある日突然、予想もしない悲しいことに気がついた=欠落人間だ。しかし、トットの発想にはそれなりの訳がある。いま、噂の魅惑の欠落ぶりを自ら正しく伝えます。
目次
欠落帖を書こう、と思った、わけ
「精進湖」の眺め
「わんこそば」
ペンギン
「見ましたか?」
病院
「私は、なんにもしていません!」
手袋
車のドア
マイクロフォン
相撲
アンパイヤ〔ほか〕
1 ~ 1件/全1件
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しいたけ
106
徹子さんのクラシックコンサートに行くことが決まり、積んでいたこの本を大急ぎで読んだ。このドタバタ喜劇は、作ろうと思って作れるものではない。よってどれも貴重な記録。可笑しくて可笑しくて、ついテーブルの向かいに座る娘に話して聞かせるので、これじゃあ読み聞かせじゃないかいと。検便のプレゼントの話と、向田邦子の留守電に入れたメッセージの話は、この先出会う人に必ず話して聞かせようと思う。読んでいて時折寂しくなる。徹子さんの大切な人たちは次々と彼方の世界に移動している。とはいえ徹子さんにはまだまだ此方にいてほしい。2017/07/20
YM
66
TBSラジオ、タマフルでしまおまほさんが推薦してた本です。僕は黒柳徹子さんの本はこれが初めてなので、テレビのイメージでしか分からないけど、本書は徹子さんの欠落してるとこ、失敗したり人とずれてるエピソードをまとめてます。クスッと笑えるものから、はらはらするものまで、たっぷり!徹子さんはご自身を欠落だらけっていってるけど、これはもう才能です。徹子さんなりの哲学みたいなのも面白い。個人的には、徹子さんが、夜、六本木の道路にあったポリバケツに、頭をつっこんでる猫をみて「あら、ペンギン!」て言っちゃうとこ好きです。2014/12/07
美登利
55
黒柳さんはNHKのテレビ女優さんでデビュー、これは更に幼い頃の記憶なども書かれていて、笑える話もあるのだけど、やはり切なく感じてしまうのは、彼女の天然さが周りを明るくしているのも有るのだけど、今ではそれが何故だかわかってしまったからです。機転が効いてることも有ったり、反対に場の空気が掴めない感じとか。それは彼女の持つ優しさや芯の強さでカバーされてると思うのです。徹子さんは欠落してるところを悲しく思ったりしてるようですが、お友達や周りの人たちの気持ちを軽くしてくれていると思います。読み終えて少し泣けました。2014/06/01
seacalf
39
今年のベスト入り決定。読むと自然と笑みが溢れる。読み終えてしまうのが惜しいくらい可笑しい話、貴重な話、懐かしき往年の時代の話がわんさとある。はじめの富士山とわんこそばのエピソードから「徹子さん、嘘でしょ!?」と驚かされ、頬が緩みっぱなしになる。チャーミングながらぶっ飛んでるなあ。彼女の人柄のおかげで読んでいると心が伸びやかな気持ちになってくる。いちいち挙げたらキリがない程どの話もとんでもなく面白い。こういう愉快な本をカバンに入れておくとそれだけで楽しい気分になる。本当に面白いから色々な方に読んで貰いたい。2025/11/07
ツバメマン★こち亀読破中
25
精進湖の湖畔にある旅館に彼女が宿泊した際、窓から見える富士山を見て「この山、なんという山です?」…うーむ、欠落というのか何というのか、やっぱり黒柳徹子は最強で唯一無二の存在です!2019/01/22




