新潮文庫<br> トットチャンネル

新潮文庫
トットチャンネル

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  • サイズ 文庫判/ページ数 392p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101334028
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0193

内容説明

まだテレビが子供だった頃、一人の少女が何も知らぬ放送の世界に飛び込んだ。初めて録音された自分の声を聞いた時、自分の声じゃないと泣きじゃくったり、カメラのケーブルを踏むと画像がつぶれると信じていたり…熱気あふれる草創期のテレビ界でトットが巻き起す事件の数々。失敗を乗りこえ個性派女優へと開花していく一人の少女のひたむきな姿を、笑いと涙で綴る感動の青春記。

目次

細面
ソプラノ・ブス
“お母さんになる!”
郵便受け
書留
受付
赤巻紙青巻紙黄巻紙
筆記試験
素直
恋人からの手紙〔ほか〕

著者等紹介

黒柳徹子[クロヤナギテツコ]
東京乃木坂生れ。東京音楽大学声楽科卒。NHK放送劇団に入団、NHK専属のテレビ女優第一号として活躍。その後、文学座研究所、ニューヨークのメリー・ターサイ演劇学校などで学ぶ。1984年ユニセフの親善大使就任
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パフちゃん@かのん変更

87
1984年(30年前)に書かれた、1953年(60年前)の話。NHKはTV放送に向けて専属の俳優を募集することになり、6000名の応募の中から17名が選ばれた。大昔の話なのに、試験問題やらその時のエピソードやらがとても詳しくユーモラスに(大真面目に)書かれていて面白い。生放送の時代のエピソードが笑えます。特にニワトリの話がツボでした。「窓ぎわのトットちゃん」の感性そのままの天然ともいうべき個性が光ります。潰されそうになった個性をそのまま受け止めてくれた飯沢匡先生が素晴らしい。2016/05/19

ホークス

42
黒柳徹子氏は、芸能の仕事を戦後のNHK劇団から始めた。本書はその頃を回顧した自伝。楽天的でそそっかしい。元気だけど「普通」に合わせるのが苦手なトット。感傷的すぎず、気持ちのこもった文章にすっかり引き込まれた。失敗して落ち込んだり個性を否定されても、そこから前を向いて歩き出す。傲慢なのではない。コンプレックスも含めたマイナスを時には強みと考え、時には伸びしろに変える。私もトットの様に懸命に生きたい。テレビ草創期の数々のエピソードがとても愉快。何もかも手作りの現場に、新しいものを作ろうとする熱気が溢れている。2023/07/31

HIRO1970

34
⭐️⭐️⭐️中学生か高校生の頃に読んだ本の再読です。図書館本。当時どの程度理解出来たかは分かりませんが面白い本との印象は残っていました。今読むと天才肌の物怖じしない所と数々の失敗談の内容と非常に早口でひそひそ話が出来ない点等からきっとアスペちゃんなんだろうという感じがします。決して平坦な道ばかりではない人生の前半生の中で家族や友人の一部の理解ある温かい眼差しに支えられて、著者はへこたれず自分を信じてその優れた能力を開花させていきます。自分って変わっていると悩んでいるような人に特にオススメします。2015/01/25

つたじゅん

13
トットちゃん可愛くてモテモテだなあ。天然すぎるほど天然で、泣かされたエピソードもユーモアにあふれている。2016/07/03

sumi

12
テレビ放送黎明期の徹子さんの爆笑話に思わず吹き出す面白さ。そしてほっこり胸が温かくなります。お父様、お母様のお話も心温まるものでしたし、NHKで出会った先生方、仲間、トットちゃんという鏡に映る人々はやさしく温かで楽しい本でした。2016/04/02

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