内容説明
廻船問屋主人・作右衛門は、１３年にわたって消えた娘の行方を探している。偶然、那須の山道で紋次郎とともに人さらいの手から女を救った作右衛門は、その後、大谷寺で実娘と再会するのだが…。歳月の無情な流れを浮き彫りにする「かどわかし」。中仙道中で二人の雲水の目に映った渡世人の姿を活写する「峠だけで見た男」など、お馴染みの長脇差が、諸街道でますます冴える全六編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホークムーンmk2
1
新潮社シリーズの紋次郎。 最初の「峠だけで見た男」から素晴らしい作品。 個人的にはこの話と「顔役の養女」がこのシリーズのベストだと思う。2017/04/20
辺野錠
0
アクションのない話もあってこのシリーズの紋次郎や作風は水墨画のような境地に達しているなと思った。そこが年齢を重ねる前の前シリーズとの違いになっている。2024/09/10
