出版社内容情報
「つげ義春」ワールド第二弾。
真綿で首を締められるような毎日だった。一家七人の経済的支柱として、駄菓子にひとしい貸本漫画を描き続ける責苦。芸術的な漫画を志し焦燥する「義男の青春」。浮気した恋人を恨み、ブロバリンを発作的に飲むが死に切れず、我が身のやりきれなさから滂沱の涙を零す、売れない漫画家の自己憐憫「別離」など14編収録。現実と夢、日常と狂気の領域を融通無碍に往還する、つげ漫画集第二弾。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
501
20
夢をもとにした夢もの5作品のうち「夢の散歩」「夜が掴む」「コマツ岬の生活」「外のふくらみ」が収められた作品集。「外のふくらみ」は水彩絵の具のようなタッチで、人物は影になっている。部屋の中に外が侵入してくるのにやりきれなくなり外に飛びだす。行きつけの喫茶店に入るが、出口を探してさまよい見つけた階段を上ると徐々にすぼまり、終いには身動きが取れなくなり悲嘆に暮れる。言いようのない不安と絶望が絵のタッチで描かれていて印象的な作品。他、「やもり」がしみじみとして心にしみてよかった。2020/06/17
アズル
17
最近、忙しく「心の平安」を求めて再読。「別離」での「何回やったんだよ」が読みたかったです。2014/10/24
アズル
16
この文庫としては、十何年ぶりの再読。「夏の思いで」「事件」あたりが好きです。そういえば、この文庫の画像にも入っている、帯の映画「ねじ式」、観に行きましたね。今思うと、すごくつまらなかったです(笑)。2014/02/19
とみやん📖
14
何だか疲れが抜けず、つげ義春の漫画でも読んで、現実逃避しようかと思ったら、ますます気が滅入った。 タイトルとなっている、「義春の青春」と「別離」、はたまた「海へ」「やもり」など、自伝的な作品がとても良い。戦後まもなくから高度経済成長期まで、貧しくて喰えない時代の閉塞感がよく伝わってくる。その他の作品も夢日記を下地にしたようなシュールで荒唐無稽な内容が多い。大人の漫画で、つげ作品に惹かれてしまう。2022/11/03
阿部義彦
13
夜が掴む、からの数篇は夢をテーマしたもので、蛭子さんのストーリーみたいですね。別離は今のところ、つげさんの絶筆となった作品で、この中で主人公は自殺を図っているのが暗示的、もう描く事は無いでしょうが、今は奥様が亡くなってもなんとか、息子さんの面倒を見ながら、平穏に暮らして居られる様なので、病気などなさらない事を祈ってます。2015/07/08




