出版社内容情報
本当に、一人ぼっちになっちゃった……。大好きな姉・千津子に続いて母も亡くし、父は別の家庭へ。高校を出て就職し、中堅社員として働く実加の前に突然現れたのは、見知らぬ女の子だった! 『ふたり』から11年、27歳の実加は危うい恋に吸い寄せられ、社の一大プロジェクトに奮闘、果ては結婚式場まで探す羽目に! そして、ある夜、懐かしい姉の声が再び――。姉妹小説の金字塔、奇跡の続編。
内容説明
本当に、一人ぼっちになっちゃった…。大好きな姉・千津子に続いて母も亡くし、父は別の家庭へ。高校を出て就職し、中堅社員として働く実加の前に突然現れたのは、見知らぬ女の子だった!『ふたり』から11年、27歳の実加は危うい恋に吸い寄せられ、社の一大プロジェクトに奮闘、果ては結婚式場まで探す羽目に!そして、ある夜、懐かしい姉の声が再び―。姉妹小説の金字塔、奇跡の続編。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948(昭和23)年、福岡生れ。桐朋高校卒。’76年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。「三毛猫ホームズ」シリーズなどユーモア・ミステリーの他、サスペンス小説、恋愛小説まで幅広く活躍。’80年『悪妻に捧げるレクイエム』で角川小説賞、2016(平成28)年『東京零年』で吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
88
「ふたり」の30年ぶりの続編。文庫化を機に読む。前作より11年後のお話で、主人公の実加は27歳の社会人に。ファンタジー要素のあった前作と違って、仕事や人間関係といった苦い現実に振り回される展開。実加の周囲の登場人物らが、やたらと不倫しているのはいかがなものか?そればかりでは食傷するし、情事を匂わせる場面は下品。読みやすいのは良いけれど、行き当たりばったりで、終盤は展開を盛り過ぎ。赤川作品の負の面が特徴的に出た感じで、ちょっとガッカリ。読み終わると「いもうと」というタイトルに深みが出るのには感心したけれど。2022/04/05
つばめ
56
「ふたり」の続編。重い、重すぎる……ハッピーエンドだけで終わらないのが人生、現実なんだっていうことを突き付けられる。感想のまとまりが全然つかない。姉、千津子と訣別してからの実加は、成長したなんて言葉で表せないくらい地に足つけて、時には抗えない感情に振り回されるけど、守りたいもの後悔したくないものをきちんと選び取ってて、偉いし凄い。完璧な人なんてそりゃいないんだけど、前作の神永さんを知っていると幻滅してしまう……でもそれも人生、人がどう変わってしまうかなんて分からない。始まりのインパクトも凄くて、しんどい。2022/12/14
三代目けんこと
43
久しぶりに共感0%の一冊。男と女の関係って、これが現実なのか...。2022/05/12
りんご
39
盛り込んだなー!試練のてんこ盛りです。誠に景気の良い事で。既婚者もちょっとした恋愛沙汰があってもいいよね?って世界観。最近あまり読まない世界観です。すなわちローファンタジーといって良いでしょう。血も流れるよ。続編を読めたことに感謝です。お姉ちゃん、私も〈お姉ちゃん〉になったよ。このフレーズのためにこの一冊があったのかもしんない。2023/03/25
のびすけ
36
名作「ふたり」から11年後の物語。社会人になった実加は、仕事で任された大きなプロジェクトと父の結婚式の準備に奔走する日々。そんな中、実加の周りで起こる男女関係のトラブルに巻き込まれる…。実加の中に姉・千津子が登場するのは1回きりで、ファンタジー要素はほとんどなく、「ふたり」の続編として期待して読むと、肩透かしを食らった感じになるかも。母違いの妹・幸世のお姉さんとして、会社の後輩しのぶの先輩として、頼りになる大人の女性に成長した実加の姿が印象的でした。2022/06/06