新潮文庫 プロ野球 優勝その陰のドラマ

近藤 唯之【著】

新潮社（1989/05発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 240p／高さ 16X11cm
• 商品コード 9784101322070
• NDC分類 783.7
• Cコード C0175

内容説明

外野手を内野にコンバートし、チームを活性化して優勝を勝ち取つた長島茂雄（昭和５１年・巨人）。狙いを苦手の江夏一点にしぼって、相手を打ち崩した広岡達朗（昭和５７年・西武）。あくまでも自分の完全主義を貫きとおした星野仙一（昭和６３年・中日）…。プロ野球というプロフェッショナル集団の中で頂点に立った男たち。その熱い闘いのドラマを生き生きと描き出したドキュメント。

目次

“天敵”金田を退治して優勝―昭和３３年巨人（水原茂）
前年度最下位からの奇跡の優勝―昭和３５年大洋（三原修）
“親分”鶴岡の梅干し作戦で優勝―昭和３９年南海（鶴岡一人）
日本一にも世間は冷たかった―昭和４９年ロッテ（金田正一）
スタッフ合議制でつかんだ優勝―昭和５０阪急（上田利治）
貧乏球団といわれつづけて―昭和５０年広島（古葉竹識）
勝つことは、動くことと見つけたり―昭和５１年巨人（長島茂雄）
「迷ったら動かない」で初優勝―昭和５３年ヤクルト（広岡達朗）
感動と衝撃と遺恨の優勝―昭和５４年近鉄（西本幸雄）
“右腕１本”での日本一―昭和５６年巨人（藤田元司）
監督６年目で優勝に涙―昭和５６年日本ハム（大沢啓二）
運命を賭けた大勝負で大仕事をした男たち―昭和５７年西武（広岡達朗）
勝ち数５割以下での優勝―昭和５７年中日（近藤貞雄）
打ちに打ちまくって２１年ぶりの優勝―昭和６０年阪神（吉田義男）
“魔法使い”の後継者がつかんだ日本一―昭和６１年西武（森祇晶）
斬らないで勝つ野球でリーグ優勝―昭和６１年広島（阿南準郎）
選手の気持ちをうまくつかんで優勝―昭和６３年中日（西野仙一）
番外編　胴上げに匹敵する“幻のＶ”―昭和６３年近鉄（仰木彬）

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[雲をみるひと]

昭和時代のプロ野球の優勝チームのエピソード集。今から見ると物故者が多く取り上げられていることに加え、例えに日本軍や相撲がよく出てくる点でも時代を感じさせる。立川談志が解説に書いているように作者に表現力があるので、当時を知る世代なら楽しめると思う。

2022/04/25

[たーくん]

再読→→→外野手を内野にコンバートし、チームを活性化して優勝を勝ち取った長嶋茂雄(昭和51年・巨人)。狙いを苦手の江夏一点にしぼって、相手を打ち崩した広岡達朗(昭和５７年・西武)。あくまでも自分の完全主義を貫きとおした星野仙一（昭和63年・中日）・・・・。プロ野球というプロフェッショナル集団の中で頂点に立った男たち。その熱い戦いのドラマを生き生きと描き出したドキュメント。

2024/06/09

[Masato Ⅱ世]

コロナでプロ野球もなかなか開幕を迎えられないので、ノンフィクション野球もんを手に取りました。昭和33-63年の昭和｢熱男｣列伝です。毎日のようにチャリで西宮球場横の宿舎へ行って、加藤選手や福本選手に遊んでもらった楽しい野球小僧時代。その頃の選手がバンバン出てきて、僕の中のオールスターゲームでした。監督では、金田、西本、仰木、星野、阿南、古葉、大沢親分、鶴岡、三原、水原、広岡そして長島。綿密な取材と近藤節で語られた昭和野球秘話を堪能でき、ストレスが抜けました。中でも鶴岡監督の梅干し作戦良かったなぁ。

2020/04/21

[ココアにんにく]

19981114読了　GB借