新潮文庫
花の名前―向田邦子漫画館

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  • サイズ 文庫判/ページ数 210p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101320250
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0179

内容説明

不妊に悩む女が出会った思いがけぬ誘惑と甘苦い結末を描く「嘘つき卵」。隣りの部屋の男と女の声に耳をそばだてる若妻が禁断の恋に踏み出す「隣りの女」。生真面目な夫がいつか狡猾で強かな男に変貌する「花の名前」。誰もが身の裡に抱き込んでいる危うさや脆さを描き切った向田邦子の名短篇の世界が、柴門ふみの漫画で鮮やかに甦る。名手の二重奏が切ない余韻を漂わせる珠玉の作品集。

著者等紹介

柴門ふみ[サイモンフミ]
1957(昭和32)年、徳島県生れ。お茶の水女子大学卒。’79年漫画家デビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NORI

22
向田邦子さん読もうと思って図書館に予約しておいたら、なんか漫画だった。読みたかったのコレじゃねぇ。ということで、原作を借り直して読んだ後、せっかくなのでコチラも読んでみた。漫画では表現上回想シーンは極力避けるものらしい。しかし「犬小屋」原作・電車内の現在→過去の回想という構造を壊して、過去部分だけを取り出したのはちょっと違ったかな。プロローグとエピローグにあたる電車内での風景重要だと思うんだけどな。ファスト・リーディングとしてはありなんだろうけど、人間の内面などにじっくり触れるには、やっぱり原作かな。2025/05/31

パフちゃん@かのん変更

16
向田邦子の作品を柴門ふみが漫画にした短編集。どれも男女の関係がらみ。泥臭く普段あまり読まない分野です。2013/01/08

11
柴門さんの漫画と向田邦子さんが書く<オンナ>の小説は相性が良いような気がする。 生々しさもありつつ、どこか哀しい男女の間の深い深い溝。そして後味がなんとも言えない結末。ぞくっとしました。 最後に収録されている「春が来た」の結末はほろ苦いものの悪くなく、ほっとしながら本を閉じられたかな。2017/02/05

ツキノ

3
再読。柴門流アレンジもあわせてたのしめる。おとなの「毒」もじわじわと来る…久世光彦氏との対談もいい。2012/07/01

駄々猫

3
柴門さんの漫画はいまひとつ好きになれないので、この人が向田邦子作品を描ききれるものだろうかと疑ってかかっていたが、存外に良かった。文章とはまた違った味わいがあり、それは柴門さんの解釈だとわかっていれば、悪くないと思える作品。「嫌な女」の描き方が上手い。2011/07/12

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