新潮文庫
新選組 二千二百四十五日

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  • サイズ 文庫判/ページ数 396p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101318714
  • NDC分類 210.58
  • Cコード C0121

内容説明

近藤勇、土方歳三、沖田総司。おのれの志を貫き通した最後の侍たち。新選組は争闘の巷と化した京都の治安を守るために結成され、分裂を越え、最強の武装集団となる。だが、時代の波は彼らを北へと追いつめてゆく―。気鋭の研究家が、埋もれていた史料から、有名無名の人々の肉声を聞きとり、その実像を活き活きと甦らせる。文庫版には特別対談も収録。

目次

1 多摩から江戸へ―新選組黎明編
2 王城の護衛者―新選組血闘編・壱
3 新選組分裂―新選組血闘編・弐
4 新選組、東帰―新選組激動編
5 北へ―新選組滅亡編
特別対談 同時代人が見た新選組(菊地明;伊東成郎)

著者等紹介

伊東成郎[イトウセイロウ]
1957(昭和32)年、東京生れ。明治大学卒業。新選組研究家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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厩戸皇子そっくりおじさん・寺

53
再読。やはり面白い。私はこの伊東成郎という著者のファンである。この人と菊地明・山村竜也のお陰で平成の新選組研究は進み、浅田次郎の新選組三部作も生まれた。私は歴史雑誌の幕末特集に伊東成郎の名前があると必ずチェックする。史料のみならず、古書や古新聞古雑誌から新選組や龍馬の面白い話をヒョイと見つけて披露してくれる。それは史上の人物という欠けたパズルのピースを見つけてきてくれる作業である。この作業で史実の志士達がフィクションに負けない豊かな表情を放ち復元されて行く。私にはこの人こそよっぽどゴッドハンドである。2016/05/13

こばまり

49
血が騒ぎ、胸熱くなり、目の開く思いもし、時にほろりとなる。志士達が一気に立体感を帯びて眼前に迫るようで、掛け値なしに面白かった。巻末の菊地明氏との対談テーマ「同時代人が見た新選組」も以前より気になっていた点が簡潔に纏められており興味深かった。2016/05/30

Die-Go

35
新選組の史実を淡々と追う。読んでてストレスにはならないし、安心して読めるのだけど、少し刺激が足らないかな。★★★☆☆2021/06/05

niz001

4
新選組ドキュメンタリー。幅広い同時代資料から新選組を。小説じゃないんで当たり前なんやけど、自分に都合の良い通説に沿って語るわけじゃないのが好ましい。2018/08/21

うたまる

3
面白い。資料を基に忠実に構成した新撰組の顚末を描くドキュメンタリー。事実に拘った作りとなっているため、隊員それぞれの感情や心情は極力排されている。そのため、個々の事件や処分が殺伐として見える嫌いあり。しかし本書のお陰で、英雄譚でも武勇伝でもなく、友情物語でも任侠噺でもない、等身大の新撰組を垣間見れたように思う。特に驚きだったのは、「山南敬助は”やまなみ”ではなく”さんなん”」「近藤と土方は盟友というより師弟関係」「浪士隊として京都に到着早々から内ゲバによる粛清が始まった」など。満足です。2013/08/23

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