内容説明
お客さまは今日も事件を連れてくる。大騒ぎする修学旅行生、大吟醸をがぶ飲みするサラリーマン、只者じゃないド派手なお爺さま。彼らと客室乗務員の間に生れたドラマとは?思わず笑ってしまう数々の珍事件、そして、機内という密室で、安全を守り、サービスにつとめる彼女たちの喜怒哀楽。元チーフパーサーによる書き下ろしエッセイ。現役美女2名との、「内緒話」座談会も収録。
目次
第1章 雲の上の困った人々
第2章 ちょっと変わったお客さま
第3章 なんだか妙なアナウンス
第4章 サービスの極意・異文化の壁
第5章 フライトにまつわるエトセトラ
特別座談会 客室乗務員の内緒話
著者等紹介
伊集院憲弘[イジュウインノリヒロ]
1943(昭和18)年、北京生れ。早稲田大学卒。’67年、日本航空に入社。チーフパーサー、客室マネジャー、客室乗員訓練部次長、関連会社役員などを歴任し、ホスピタリティ教育のプロとして活躍する。現在は、Office N&I代表取締役を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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だいすけ
4
緊張感と精神的高揚をもたらす空の旅、ひさしぶりに飛行機に乗ってみたくなりました。利用する側からすれば、空の旅は一瞬だけど、おもてなしをする客室乗務員さんの奮闘ぶりがよく分かります。それと、乗務員だけの機内って面白そうですね。「はい、離陸するから、坐って。シートベルト、してしてして」とか普段絶対聞けないアナウンスを聞いてみたいものです。2022/02/10
akemitsu
3
前作に引き続き、客室乗務員の業界裏話的なエッセイ。読者である自分もネタにされかねない客側ということもあって、ウケを狙ったコメントが笑えなかったり、というところでちょっと複雑な読後感。でも興味深いところも結構あった2015/12/20
てつてつ
3
客室乗務員、日本の航空会社で男性のCA?がいたこと知りませんでしたので読んでみました。心を動かさせる話など、いい意味で裏切られ面白かったです。また、空の上の密室ではいろんな困ったお客様がいるんだと CAさんに人間観察の大切さを教えてもらいました。2014/08/03
SPICE
3
フライトアテンダントの体験談、裏話しです。様々な人に対して最高級のおもてなし……凄いです。言葉や国民性の違い、はたまた年齢層や着座グレードによる対応等。接客経験者の自分ですが、全く適いません……日の丸を背負ったサービス業…頭が下がりました。つまみ読みの予定が、最初から最後までノンストップ読破していました。書き手か内容か?異業種体験談に興味がある方には是非お勧めします。2014/03/20
てくてく
2
途中まで読んで、かつて読んだことがあることを思い出した。自分が飛行機好きなこともあり、客室業務員の苦労や、困った利用者などについて楽しく読んだ。私もいずれはまたマイル修業を再開し、そして一度でいいからファーストクラスなるものを利用してみたい。2014/04/24