出版社内容情報
18歳の頃、カナは元恋人に刺されるも一命を取り留めた。29歳の今、仕事も夫と幼い息子との家庭も充実しているが、空虚な傷跡は残ったままだ。その頃、米国から姉一家が帰国しカナは甥の弘斗と再会。19歳になった彼に激しい愛情を寄せられ、一線を越えてしまう。カナに妄執する弘斗は危うげで、そしてある過去を隠していた──。二人を繋いでしまった、それぞれの罪と罰。喪失と再生の純愛小説。
金原 ひとみ[カネハラ ヒトミ]
著・文・その他
内容説明
18歳の頃、カナは元恋人に刺されるも一命を取り留めた。29歳の今、仕事も夫と幼い息子との家庭も充実しているが、空虚な傷跡は残ったままだ。その頃、米国から姉一家が帰国しカナは甥の弘斗と再会。19歳になった彼に激しい愛情を寄せられ、一線を越えてしまう。カナに妄執する弘斗は危うげで、そしてある過去を隠していた―。二人を繋いでしまった、それぞれの罪と罰。喪失と再生の純愛小説。
著者等紹介
金原ひとみ[カネハラヒトミ]
1983(昭和58)年、東京生れ。2003(平成15)年『蛇にピアス』ですばる文学賞。翌年、同作で芥川賞を受賞。’10年『TRIP TRAP』で織田作之助賞、’12年『マザーズ』でドゥマゴ文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ゴンゾウ@新潮部
101
頭では理解できない世界。モラルとは程遠い感情。おそらく本能で惹かれ合う、そんな感情。金原ひとみさんはモラルの臨界点を超えて男女の本能を描く。だめだ、だめだと思っても心の何処が感じてしまう。自分の中の軽薄な部分が共鳴してしまう。2020/01/25
かみぶくろ
90
禁断の的な不倫小説。主人公の行動は、一般的な常識から鑑みて「軽薄」かつ「不道徳」かつ「非合理」だが、その一般的な常識を律儀に守り続けるこの日本という国がこんなにも息のしづらい自殺大国であるならば、常識からの離脱はむしろ道理といえるかもしれない。結果が破滅であったとしても、結局は自分の感情が滾る方へ着地点を定めるこの筆者の登場人物たちは、顔をしかめつつもどこか憧れてしまう人間臭さがある。2018/10/07
やも
63
押さえつけられ、貪られ。無理やりねじ込んでくる捨てっぱちな行為に、禁断の想いの強さを感じてしまった。子供のいるカナのその相手は、10も年下の血の繋がった甥だった…。まぁ🙊なんて衝撃的な始まりなんでしょう🙊⚡お金も家族もあって、何もかもを手にしているかのようなカナはどこか渇いている。何を求めているんだろう、何で満たされたいんだろう。性的に求められて、何をされても許せるとは凄いことだ。他作家さんで恐縮だけど【愛じゃないならこれは何】ってタイトルをつけたいわ。それにしても…エッチだったわ🙊一気読み🙊💕2025/11/20
M
62
簡単に言えることを小難しく言い回し、浅いものを深く、シンプルなものを複雑に、意味の無いことを意味深に、ひたすらにそういうことに徹しているかのような作品に思えた。主人公のカナ自身も周りとの関係性も、だから何か深い問題を抱えているかのようで実は軽薄で。信用出来ない小説。これって著者の意図を汲めたことになるのかしら(抵抗感)。2018/09/22
優希
56
家庭がありながらも甥に激しい愛情を抱き、一線を超える。そのことが2人の空虚さと傷を結びつける罪と罰の純愛に酔わずにはいられませんでした。2022/10/18




