内容説明
昭和のはじめ、東京もノンビリいい時代でごさいました…。鋳掛屋、定斎屋、ヤマガラの芸、針金鉄砲、バスガールの思い出。そして、昭一少年がへこたれず続けたイタズラの数々。ヤモリやミミズ、ナマズや猫など小動物に対する奇怪なまでの愛情。さらに貴重な裏昭和芸能史ともいえる映画や芝居の秘話も披露した、爆笑必至、薀蓄満載、茶目っ気てんこ盛りの小沢昭一的エッセイ集。
目次
第1部 一芸でわたる金歯やにごり酒
第2部 椎の実の降る夜少年倶楽部かな
第3部 秋風やこの橋俺と同い年
第4部 エヘヘヘヘウフフフフフの四月馬鹿
第5部 むきだしの命はねたり青がえる
第6部 蝙蝠や閉じたるままの映画館
著者等紹介
小沢昭一[オザワショウイチ]
1929(昭和4)年、東京生れ。早稲田大学仏文科卒、俳優座養成所卒業。以後、新劇、映画、テレビ、ラジオに活躍。’82年、ひとり劇団・しゃぼん玉座を結成し、「唐来参和」をもって全国をまわる。’73年に始まったTBS系ラジオ「小沢昭一的こころ」は7000回をこえた。放浪芸の収集にも力をそそぎ、著書も多数
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