新潮文庫
「週刊新潮」が報じたスキャンダル戦後史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 468p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101310046
  • NDC分類 210.76
  • Cコード C0195

内容説明

人は所詮、金と色と権力欲だ―。人間の奥底に隠れた本質が噴き出すとき、世間はそれをスキャンダルと呼ぶ。昭和三十一年の創刊以来、喝采を浴びた美談にも、時の英雄の姿にも惑わされず、常識の裏を追及しつづける「週刊新潮」。政財界事件から皇室報道、芸能ゴシップまで、半世紀に亘る膨大な記事の中から選りすぐった傑作を収録。戦後日本の「裏側」がここに集大成されている。

目次

第1章 「美談」と「常識」の裏側
第2章 虚飾の英雄
第3章 わるいやつら
第4章 菊のカーテンの隙間から
第5章 この国のおかしなかたち
第6章 男と女の世の中
第7章 われわれは見た

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

60
この本は週刊新潮が掲載したものを、昭和35年から平成14年までの記事をテーマごとに分類して掲載しています。今の新潮からは考えられないほど昔は結構迫力があったように感じます。わたしは、学生時代から読んでいて、かなり硬派のイメージがあったように感じました。今の新潮や文春はむかしの現代かポストに成り下がってしまった感があります。2015/06/15

kinkin

38
当時の様子が読み取れる。三菱銀行事件や三島由紀夫クーデターの経緯は、当時中学生だった私にとっては中途半端な記憶しかないため新しく知ることも あり楽しむことができた。(被害者の方には失礼だが)スキャンダルという言葉はいつの世も人を魅了する。2015/06/09

3939タスタク

15
基本ゴシップ記事のオンパレードである為、すべてが真実か否かは窺い知る事が出来ないが(私が生まれる前もしくは幼少期の出来事が多い為)、後に小説化した事件等も多い事から興味深い読み物ではありました。当時札幌医科大の講師であった渡辺淳一氏が、日本初の心臓移植の件で取材を受け大学側に不利な発言が元で大学を追われ、作家に転身した事は初耳でした。個人的には、三島由紀夫の自決事件に関して世界的にはどのように捉えられていたのだろうか。ノーベル文学賞の最有力候補者の衝撃的な死ですから、謎だけが残ったんではないでしょうか。2013/01/05

とみやん📖

13
昭和31年創刊の新潮が平成17年までの半世紀の歴史の中で選りすぐりの記事をまとめたもの。 金、女、政治、事件。ありとあらゆる人間社会の恥部が収納されている。この本で初めて知ったこともいくつかある。登場人物のその後の人生が気になり、ついネット検索してしまう。いかんせん週刊誌ネタの下世話な内容なので読後感はあまりよろしくないのはやむなしか。2020/08/03

団塊シニア

11
第六章「男と女の世の中」の外務省機密文書漏洩事件の蓮見喜久子の記事は当事者のコメントを中心に構成し本音を見抜いて切り取る「コメント主義」が読ませる特集記事として魅力がる。2012/02/25

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