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新潮文庫
龍馬参上

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  • サイズ 文庫判/ページ数 178p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101305219
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

内容説明

幕末の土佐藩に突如出現し、京都近江屋での暗殺までの短い期間に、薩長同盟への助力、海援隊の結成など、近代日本の成立に尽力した男、坂本龍馬。長い年月を経てなお、多くの日本人の理想像として存在し続ける男の素顔を、本人のエピソードを含め、生涯に関係した歴史上の人物らを通して、名うての時代小説作家たちが浮かび上がらせる。新たな龍馬像を提示する時代小説アンソロジー。

著者等紹介

安部龍太郎[アベリュウタロウ]
福岡県生れ。『血の日本史』でデビュー。『天馬、翔ける』で中山義秀文学賞受賞

宮地佐一郎[ミヤジサイチロウ]
1924‐2005。高知生れ。詩人・小説家。「闘鶏絵図」「宮地家三代日記」「菊酒」で直木賞候補

織田作之助[オダサクノスケ]
1913‐1947。大阪生れ。「俗臭」が芥川賞候補、「夫婦善哉」が『文芸』推薦作となり、短編「世相」で売れっ子となる

船山馨[フナヤマカオル]
1914‐1981。北海道生れ。『北国物語』でデビュー、後に戦後文学の旗手として活躍。『茜いろの坂』で吉川英治文学賞受賞

綱淵謙錠[ツナブチケンジョウ]
1924‐1996。樺太生れ。「斬」で直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

52
坂本龍馬に関する5つの短編が収められた短編集。そのうち宮地佐一郎の「海援隊誕生記」と綱淵謙錠の「西郷隆盛と坂本龍馬」は、歴史書のようだ。残りの3作品はどれも主人公が坂本龍馬ではなく、ちょっと変わった視点から描いたもの。阿部龍太郎の「龍馬暗殺」は近江屋事件で坂本龍馬と中岡慎太郎を殺害した3人とされているうちの一人高橋安次郎が主人公で、織田作之助の「蛍」の主人公は寺田屋の嫁登勢、船山馨の「刺客の娘」は近江屋に襲撃した渡辺吉太郎の娘。この3作品が、おもしろかった。2023/06/27

ジュール リブレ

20
坂本龍馬をモチーフにしたアンソロジー。見廻組の、切る側からが2作。あと、織田作之助が描いた寺田屋のお登勢さんの話が白眉だった。2014/09/24

雨巫女。@新潮部

15
龍馬って、書き手にとっても魅力的だったのかな。私は、龍馬さんが脇役の『蛍』(織田作之助)が、好きだな。ちなみに主役は、寺田屋のお登勢さん。2010/12/21

シン

8
坂本龍馬にまつわるアンソロジー。面白かった。一気読み!2014/11/12

ひろ

3
龍馬好きには、楽しいのかもしれないが、基本的に龍馬を持ち上げ過ぎで気持ち悪い。唯一「蛍」が異色を放つ。2012/11/21

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