新潮文庫<br> 老師と少年

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新潮文庫
老師と少年

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  • サイズ 文庫判/ページ数 120p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101304816
  • NDC分類 188.8
  • Cコード C0110

内容説明

ぼくはいつか死ぬ。たったひとりで。なのに、大人は平気で生きろと言う。理由なき世界に生み落された少年は、「ただ死んでいく」のではなく、自ら「生きていく」ことを選びたいと願った。そして、月に照らされた森を抜け、老師の庵へとたどりついた―九夜にわたる問答を通して語られる、命の苦しみ、尊さ。気鋭の禅僧の精錬された文章とその行間が、魂へ深く深く突き刺さる現代人必読の物語。

著者等紹介

南直哉[ミナミジキサイ]
1958(昭和33)年長野県生れ。禅僧。早稲田大学文学部卒業後、サラリーマン生活を経て、’84年曹洞宗で出家得度。同年、福井県の大本山永平寺へ入門。2003(平成15)年まで約20年の修行生活をおくる。’05年から青森県恐山の院代(山主代理)に。福井市霊泉寺住職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新地学@児童書病発動中

136
短い本だが、ずっしりとした重みを感じる良著。生きていくことの意味を、断言せずに手探りしていく著者の姿勢に好感を持った。生きることの意味を少年が老師と語り合うことによって、見つけ出そうとする。明快な答えが出されるわけではないし、結末まで読んでもはっきりしない点がある。それでも、生きていくことの重みを胸に刻み込んでくれる物語だと思う。著者は僧侶であり、仏教的な物の見方が押しつけがましくない感じで表現されていた。これから繰り返し読んでいきたい。2015/10/04

はらぺこ

74
読む時期を通り過ぎてた気がします。もっと若い頃、十代か二十代で読んでれば何かを感じ取れたと思います。書かれてる事は良い事ですし、なるほどと感じる事も多かったです。でも、『そんなもんやろなぁ』って感じ止まりで想像を上回る答えじゃなかったです。解説で、みうらじゅんさんがブルース・リーの有名な言葉を書かれてましたが、やっぱ、こういうのは映画や小説に少しだけ引用されたりする方が自分の心には響くのかも知れません。2012/12/01

ろくせい@やまもとかねよし

71
少年が老師を訪ね問い質す問答編集。予想外に理解し難かった。語り口は容易だが「自分で考えろ」スタイルが難しい印象をもったのか。あとがきのみうらじゅんさんの記述から本書の主旨を少し納得した。「師とは、投げやりにならず、弟子の言葉を受けとり考え、悟す者」と。「人間だけが始まりと終わりを知ってしまっている。よく考えて生きなければ虚しくて堪えられない」と。2018/02/14

モリー

54
答えが出なくとも、一度取り憑かれてしまうと何度でも繰り返し考えてしまう問題が、誰にでもあるのではないでしょうか。少なくとも私にはあります。大人になると、その問いと真剣に向き合うことを避けるようになってしまいますが、自分とは何か、何故生きなければならないのか、神は存在するか、などなど、答えが見つからない、あるいは、答えなど初めからない問題があります。若い頃は、私も真剣に悩みました。そして、今でもときどきその問いが頭をもたげるのです。その問いに向き合う少年は、私自身でした。私も再び老師に会いに来るでしょう。2024/09/22

キジネコ

54
須らく静止するものは この世界に存在しない。常に変化し常に移動し続けている。「問う」とき、その意思を言葉に置き換える行為、既に其れには誤差があり時制の変容を含み「問い」自体とは別物になる。答えを得る事の期待は幻想であり妥協でしかない。定まらぬ「問い」に応じて紡がれる言葉の曖昧で表される「解」は近似値でありえても「問う」意思を正鵠に射抜く事はない。死すら静止した状態ではなく、生は尚更である、と禅僧は云う。私たちは問い続ける意志であり交差する「解」の影の傍過者。動的平衡に身を任せ耳を澄ます、旅する風なのです。2017/09/26

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