内容説明
一億人の心臓を鷲づかみにした「神戸連続児童殺傷事件」。審判は終わった。真実は詳らかにされることなく、少年Aは闇の中に消えた―。彼の内なる「酒鬼薔薇聖斗」はいつどんな家庭で産声をあげたのか。母親は魔物の誕生に気付かなかったのか。第一級捜査資料に綴られた生々しい「肉声」。少年が初めて語る狂気と虚無、そして両親の慙愧…。今ようやく浮き彫りとなる驚愕の全貌。
目次
序章 池のほとり
第1章 家族の風景
第2章 その前夜
第3章 凶行
第4章 わが子が「酒鬼薔薇」だと知った時
第5章 精神鑑定の衝撃
第6章 殺した理由
終章 森の道
著者等紹介
高山文彦[タカヤマフミヒコ]
1958(昭和33)年、宮崎県高千穂生れ。学生時代は探検部に所属。’95(平成7)年と’98年の二度にわたり雑誌ジャーナリズム賞の作品賞を受賞。’99年刊の「火花 北条民雄の生涯」で大宅壮一ノンフィクション賞、講談社ノンフィクション賞を受賞
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