内容説明
1パーセントの希望を信じ、病と闘い続けるヨットの元金メダリスト。日本屈指のガンの権威でありながら、医療の限界の前で苦悩する医師。そして目に見えぬ病の脅威に怯える天才サッカー少年。理不尽な病魔に翻弄され、絶望の底に沈んだ三人に新たな希望を与えたのは、小さな勇気と大きな嘘だった―。世界的プロウィンドサーファーが僅かな余命を惜しまず綴った「愛と勇気の物語」。
著者等紹介
飯島夏樹[イイジマナツキ]
1966年、東京生れ。日本人で唯一、8年間ワールドカップに出場し続けた世界的プロウィンドサーファー。引退後はグアムでマリンスポーツ会社を経営。2002(平成14)年5月、肝臓ガンと診断され、’04年6月、余命宣告を受ける。病床で始めた執筆活動に生き甲斐を見出し、処女小説『天国で君に逢えたら』がベストセラーになった。同年8月、最後のときを過ごすために家族でハワイに移住。’05年2月、妻に見守られながら天に召された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぴーなっつ
9
すっごく爽やかな読後感。医療系・命や病のお話ではあるけど、軽すぎず重すぎずで良い。 でも最後はここで終わるかと物足りなさも感じた。2015/03/09
0kaeri
7
手紙を書いていることで、病気を良くできるわけでも、誰かの代わりになって病気に立ち向かうわけでもないですが、心のケアは気をつけておきたいです。私は周りを頼れるような人でいたいです。2012/02/06
クラスタン
4
文章は素人っぽいのは隠せませんが、やはり自身ががんに侵されていることもあって、真実味が凄くあります。特に心情などの表現は、しみじみと訴えてくるものがあります。2010/11/10
澤村多門
3
「天国で君に逢えたら」の続編。どの登場人物にも魅力があり、「生き方」、「死」について、自分で考えるきっかけになりました。2009/09/09
kumi-blue
2
ご本人が実際にガンと戦いながら書かれていたものなので、文章が切ない。誰にでもおこる可能性はある事、そのときに自分はどういう選択をすることが出来るのかと考えさせられたなぁ。 2012/05/29
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- 和書
- 太平洋戦争 岩波現代文庫