出版社内容情報
失敗ばかりのダメ社員がヒット連発の“神様”に!旅行業界を一変させた快男子の痛快な仕事人生。心が晴ればれとする経済小説の傑作。添乗員時代、ツアー客の航空券を忘れる大失態に辞職も考えたJTBの“ずっこけ若手社員”大東敏治。「仕事上の失敗は仕事で返すしかない」。心機一転、OB人脈や顧客の何気ないひと言からヒントをつかみ、前例のない新商品を生み出していく。年金ツアー、積立旅行、デパート共通商品券……。思考停止とマンネリを嫌い、つねに新しい仕事を楽しんだ実在のヒットメーカーの胸のすく半生を描く快作。
高杉 良[タカスギ リョウ]
内容説明
添乗員時代、ツアー客の航空券を忘れる大失態に辞職も考えたJTBの“ずっこけ若手社員”大東敏治。「仕事上の失敗は仕事で返すしかない」。心機一転、OB人脈や顧客の何気ないひと言からヒントをつかみ、前例のない新商品を生み出していく。年金ツアー、積立旅行、デパート共通商品券…。思考停止とマンネリを嫌い、つねに新しい仕事を楽しんだ実在のヒットメーカーの胸のすく半生を描く快作。
著者等紹介
高杉良[タカスギリョウ]
1939(昭和14)年、東京生れ。化学専門紙記者、編集長を経て、’75年「虚構の城」で作家デビュー。以来、経済界全般にわたって材を得て、綿密な取材に裏打ちされた問題作、話題作を次々に発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
-
こば本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
333
たまに読みたくなる高杉良。面白いは面白い。しかし、モデルとなる人物や出来事自体が凄くて痛快なので、著者自身の力量がどれくらい乗っかっているのかがイマイチ計測しづらく、筆の乗りはそれほどでもないかな、と感じた。物語の入りを阪神大震災からにしていて、出だしはほんの少しだがかったるかった。時系列は行ったり来たりしない方が、この作品に関しては良かった気がする。閃きで勝負出来る会社員って憧れるが、描かれていない大失敗がまだまだあるはず。そういう部分ももっと開けっ広げにしたものも読んでみたい気がする。2017/05/22
となりのトウシロウ
43
元JTBの大東敏治さんのJTB時代のお話。実態は知らないが、公社の流れを汲むJTBが官僚主義が蔓延っていたのは想像に難くない。そんな中で、これだけ破天荒な人材が育ったものだと感心する。大東さんを評価する上司がいたということと、しっかりと成果を出したということなんだろう。震災後の神戸でのボランティアなど、行動の人である事がよく分かる。自分の信念を曲げず愚直にその目標達成に突き進む。自己開発の大切さを説く「四〇代”あかさたな”10か条」には大東さんのエッセンスが凝縮されている感じがした。2022/08/13
June
33
JTB社員で年金分割払ツアー、デパート共通商品券、自社発行TC等のヒットを生んだ大東敏治氏を取材して書かれた作品。若い添乗員時代に、海外ツアー客の帰りの航空券を持ったまま、別のツアー添乗に向かってしまったという、真っ青のミスをやらかしているが、会社にはバレていない。さすがに自信喪失し退職を考えているが…。とにかく主人公が前向き、プラス思考で気持ちがいい。新しい試みは大きな壁にぶちあたるが諦めない。面白かったー。大東氏は顧客の利便性に着眼して成功していると感じて、電子マネーの将来はどうなるのかと思った。2019/01/13
mattu
27
最終章のメッセージは、今進んでいる事態に通じる。経産省も発信しているDX、GAFAを含めIT企業など時代は変化している。そのためには常に変わり成長が必要。今読んでもの古くない一冊です。2020/02/11
誰かのプリン
22
兎に角凄い企画力、行動力。 常人では考えも覚束ないことを 商売に結び付ける発想力。 こんなスーパーサラリーマンにも 若き日の失敗もあり、大変面白く読む事が出来ました。 若いサラリーマンには是非読んで欲しいですね。2017/09/10