新潮文庫
W杯(ワールドカップ)に群がる男たち―巨大サッカービジネスの闇

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  • サイズ 文庫判/ページ数 319p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101299815
  • NDC分類 783.47
  • Cコード C0195

内容説明

2002年、日韓共同でアジア初のサッカーW杯が開催された。世界中から数多の人たちが押しかけ、大成功を収めた祭典の裏には、招致に賭ける男たちの熾烈な争いがあった―。協会内の権力闘争、放映権ビジネス、スポンサー契約。FIFA、UEFA、電通、コカ・コーラ、アディダスなど、各国企業が繰り広げたマネー戦争の真相を描く、傑作ノンフィクション。

目次

プロローグ
第1章 W杯ビジネスの夜明け
第2章 電通の参戦とアディダスの盛衰
第3章 日韓W杯招致合戦の舞台裏
第4章 反アベランジェ勢力の台頭
第5章 共催決定に潜む真実
第6章 膨張するサッカービジネス
エピローグ

著者等紹介

田崎健太[タザキケンタ]
1968(昭和43)年京都市生れ。ノンフィクション作家。早稲田大学法学部卒業後、出版社に勤務。週刊誌編集者を経て、フリーに。サッカー、ハンドボールなど、スポーツを中心に人物ノンフィクションを手掛け、雑誌、テレビ、ラジオで幅広く活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yスキー

7
かなりおもしろかったです。一気読みでした。日本にいるとあんま実感ないですが、サッカーは世界共通語なんだなーと再認識できました。出てくる日本人も皆さんかっこよかったです。特に、電通の高橋さん。サッカー界で影響のある人物10位だなんて!日本のFIFAランキングと照らし合わせると、いかにすごいかわかるでしょ?2010/02/24

naimon

4
「アディダスVSプーマ もうひとつの代理戦争」の続編、サッカー編のような物語。W杯日韓共催の物語をメインに、ドロドロとしたスポーツビジネスの裏側にうごめく「人」の物語。日本の電通が世界のサッカーに大きく関わっている事を再認識。「サッカーは全世界で2500億ドル稼ぐ。ゼネラルモーターズでさえも1700億ドルなのに」というFIFA会長のコトバが深い。2010/02/19

とーとろじい

2
2002年W杯がなぜ日韓共催になったのかをつぶさに追っていくノンフィクション。88年五輪の招致ではアディダスのホルスト・ダスラーの画策で名古屋はソウルに敗れ、2002年W杯では鄭夢準の活動に加え、FIFAアベランジェ会長とUEFAの対立状況を掴めず失敗。資金や利権の争いが繰り広げられているのがわかるが、面白いのは電通がホルストと組んで80年代からIOCやFIFAの放映権を握っていたということ。東京五輪の現在まで続く電通利権の足跡が窺い知れる。しかしNHKが高額の放映権料を支払うこの産業構造は如何なものか。2021/06/07

tsubomi

2
2014.11.13-2015.01.10:「アディダスvsプーマ」に補足して特に日韓ワールドカップについて詳しく書かれた本、という感じ。FIFAと企業の関係や人間関係について、日本と韓国のサッカー協会の違い、日本での試合に係わった電通の役割とスタッフたちのその後など、日韓大会に関してはかなり詳しい内容で興味深かったです。その他の事項については目新しい内容ではありませんが、ワールドカップ日韓大会の誘致合戦や当時のFIFA内部での政治的駆け引きについて興味がある方には参考になるでしょう。2015/01/10

わか

1
日韓ワールドカップをやると聞いたとき、両国の関係からそうなったのだと思っていた。しかし、実際FIFAの会長の椅子をねらう争いと韓国の負け試合はしたくないということからの共同開催となったと書いてありました。知らないと知ってるでは物事の見方が変わります。2013/05/26

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