内容説明
かつて日本が貧しかったとき、経済の成長率は高く、所得も毎年ぐんぐん増加した。しかし今日たどりついた「豊かな社会」では、成長率は鈍化し、所得は伸びず、失業も減らなくなっている。財政赤字や貿易摩擦―内外に問題が山積する低成長下の日本経済はこれからどう変貌していくのか。複雑な状況をわかりやすく解説し、不透明な時代における選択の道をさぐる。
目次
1 さかさまな時代の景気
2 充足の悩み
3 かくれていた弱さ
4 怨念の嵐にただよう
5 たてまえのコスト
6 危機からの離脱
7 倫理と経済