出版社内容情報
広大な漢字の海から、独自の文字学体系を築いた白川静さん。その理論を基に、「白」「遊」「笑」「狂」「女」など私たちが日常で目にする漢字に潜む、「怖い」意味をわかりやすく解説します。古代文字やイラストも満載。「狂」はくるくるまわるの意味、「笑」はエクスタシー状態の巫女が神を喜ばせるために踊る様など、あなたの漢字の常識が覆ります。好評シリーズ第二弾。
内容説明
「白」は髑髏のかたち、「笑」はエクスタシー状態の巫女が神を喜ばせるために踊る様―。広大な漢字の海と対峙し、独自の文字学体系を築いた白川静さん。その理論を基に、「白」「遊」「笑」「狂」「女」など私たちが日常よく目にする漢字に潜む、「怖い」意味をわかりやすく解説します。古代文字やイラストも満載。あなたの漢字の常識が覆ります。好評シリーズ第二弾。
目次
「王」をめぐる漢字
「而」をめぐる漢字
「微」をめぐる漢字
「由」をめぐる漢字
「主」をめぐる漢字
「夭」をめぐる漢字
「女」をめぐる漢字
「帚」をめぐる漢字
「力」をめぐる漢字〔ほか〕
著者等紹介
小山鉄郎[コヤマテツロウ]
1949(昭和24)年群馬県生れ。一橋大学卒。’73年共同通信社入社。川崎、横浜支局、社会部を経て、’84年から文化部で文芸欄、生活欄を担当。現在、同社編集委員兼論説委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
saga
49
『漢字は楽しい』と同時購入した本書。上1/3に漢字・金文・甲骨文字を配し、下2/3は漢字の解説に当てる体裁。文庫化したせいか、上部の漢字と下部の解説がずれ、いささか読みにくい。また、基本となる部首の解説が繰り返されるのに引っ掛かりを覚えた。それでも、漢字を理解する一助にはなった。2020/07/22
かおりんご
29
やっと読めた!知らない漢字が多すぎて、途中で興味を失ってしまいました。小学生向けに書かれていたらよかったのに。呪術に関する漢字が多くてビックリです。ネタとしては知っていてもいいかな程度。2014/02/04
tokko
13
なるほど!と膝を打ってばかりでした。確かに「勝」という字には「月」が含まれているのに、「月」にも「肉」にも縁のない漢字だと思っていました。その他にも「どうしてこのようなパーツを含むのか?」という疑問に、割と的確に答えているように思われます。ちゃんと読んだわけではないけれど「説文解字」では説明しきれないところまで、白川先生の見識は及びます。素晴らしい。2021/09/04
雛子
7
タイトルに惹かれて購入。甲骨文字や金文が今につながる漢字になるまでが、イラストと丁寧な解説でわかりやすく示されていた。「笑」はなんとなくそういう形に見えてたので、解説を読んで納得。白川静さんのことは、この本で初めて知る。面白い研究をなさっていた方だなぁと。とりあえず次は『漢字は楽しい』を読んでみようかな。2012/05/01
秋の月
5
前作と同じ体裁で坦々と成り立ちが語られます。ときたま白川さんのパーソナルな部分に話が飛ぶのが、愛があっていいなと思いました。この一冊だけで楽しめるというようなことが冒頭で述べられていますが、頻繁に「前作参照」が出てくるので『漢字は楽しい』を先に読んでおく方が絶対にいいです。文量もそちらの方が少なく、読みやすいです。2021/06/30