内容説明
中学二年の爽子は、偶然みつけた素敵な洋館「十一月荘」で、転校前の数週間を家族と離れて過ごすことになる。「十一月荘」の個性あふれる住人たちとの豊かな日常の中で、爽子は毎日の出来事を自分の物語に変えて綴り始めた。のんびりしているようで、密度の濃い時間。「十一月にはきっといいことがある」―不安な心を物語で鎮めながら、爽子はこれから生きて行く世界に明るい希望を感じ始めていた。
著者等紹介
高楼方子[タカドノホウコ]
1955年、北海道函館市生れ。東京女子大学文理学部日本文学科卒業。絵本、児童書の著書多数。『いたずらおばあさん』『へんてこもりにいこうよ』の二作で’96年、路傍の石幼少年文学賞を受賞。『十一月の扉』で2000年産経児童出版文化賞フジテレビ賞受賞。『わたしたちの帽子』で’06年赤い鳥文学賞、小学館児童出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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