新潮文庫
隠された証言―日航123便墜落事故

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  • サイズ 文庫判/ページ数 341p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101293516
  • NDC分類 687.7
  • Cコード C0195

内容説明

1985年8月12日、日航123便は群馬県御巣鷹山中に墜落し、520名の犠牲者を出した。発表された事故原因は圧力隔壁破壊。だが、その結論には多くの専門家が首をかしげた。何が隠されたのか。元日航機長の著者は、各種の資料を収集し、事故原因を追究する。そして、ついに内部告発者があらわれ、隠されていた証言が事故の真相と隠蔽の構図を浮き彫りにした。迫真のノンフィクション。

目次

序章 内部告発者―3度目の接触
第1章 墜落現場
第2章 ドキュメント「日航123便墜落」
第3章 内部告発者―最初の接触
第4章 事故調査委員会
第5章 内部告発者―2度目の接触
第6章 あり得ない「隔壁破壊説」
第7章 急減圧は、やはりない
第8章 18年間の出会い
第9章 事故原因
終章 内部告発者との別れ

著者等紹介

藤田日出男[フジタヒデオ]
1934(昭和9)年生れ。’56年3月大阪府立大学農学部獣医学科卒業。’58年、運輸省航空大学校卒業。同年、日本航空入社。パイロットとして、コンベア880、ダグラスDC‐8などに乗務。’94(平成6)年、同社を退社。航空安全活動歴は長く、’66年、「航空安全推進連絡会議」設立に参加。’87年、英国クランフィールド工科大学で航空事故調査のマスタークラスに学ぶ。現在、「日本乗員組合連絡会議」事故対策委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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じょんじょん

48
先日読んだ青山透子さんの『日航123便 墜落の新事実』についで、藤田日出男さんの『隠された証言』を読了しました。再び暗澹たる気持ちになりました。元パイロットで日航社員であり、かつ事故現場たちあった著者の文章にはリアルさと相当な重みを感じます。陰謀説の真偽は置いたとして、事故調査委員会の報告書が虚偽報告である根拠をパイロット視点で、繰り返し書かれており、心に迫るものを感じました。表面報道しか知らなかった自分は、青山さん著書で、この事故の疑惑性に驚愕しましたが、藤田さん著書で疑念が確信に変わりました。2018/05/29

AICHAN

46
図書館本。「日航123便墜落」については青山透子さんの著作を3冊読んだ。それで「あれは事故ではなく事件で自衛隊によって撃墜されたのだ」と確信するに至った。他の人はどう見ているのか知りたくて、この本を借りた。衝撃だった。「事故調査委員会は急減圧がなかったことを知っていた」「生存者の落合由美さん(CA)が救出後、数時間も経たない時点で話を」している。「後部圧力隔壁の破壊で噴出した高圧空気によって垂直尾翼が吹っ飛んだという事故調の結論は、やはり成立しない」。これは運輸省(現国土交通省)の元官僚の内部告発である。2021/04/13

kinupon

42
今までの日航機墜落の本とは違う視点からの本です。いつの世にも国民には真実を知ることはできないのでしょうか。亡くなった方は何も知らずに死んでいきました。せめて、残された者には真実を知る権利があると思います。2015/02/09

加藤久和

11
1985年の日航123便墜落事故の真実についてはこの本と『御巣鷹の謎を追う』によってほぼ明らかにされたと言っていいのではないかと思う。米軍や自衛隊撃墜説などは目くらましである。事故の直接的な原因はボーイング747型機の垂直尾翼の構造的欠陥にある。日本の事故調査委員会は何に忖度したのか最初から結論ありきのインチキ調査報告書によって見事にボーイング社を守った。520名の命は事故の未然防止と航空安全のために活かされることはなかった。日航のパイロットであられた故藤田日出男氏の事故原因解明の努力に敬意を表したい。2017/08/30

まー

10
結局のところ事故調査委員会とは何なのか 事故調査委員会の報告書の内容は生存者達の証言と何故異なるのか 何故未だにこのコトを放置したままなのか2023/12/03

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