新潮文庫<br> 猫を拾いに

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新潮文庫
猫を拾いに

  • 川上 弘美【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101292441
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

誕生日の夜、プレーリードッグや地球外生物が集い、老婦人は可愛い息子の将来を案じた日々を懐かしむ。年寄りだらけになった日本では誰もが贈り物のアイデアに心悩ませ、愛を語る掌サイズのおじさんの頭上に しぐれが降りそそぐ。不思議な人々と気になる恋。不機嫌上機嫌の風にあおられながら、それでも手に手をとって、つるつるごつごつ恋の悪路に素足でふみこむ女たちを慈しむ21篇。

川上 弘美[カワカミ ヒロミ]
著・文・その他

内容説明

誕生日の夜、プレーリードッグや地球外生物が集い、老婦人は可愛い息子の将来を案じた日々を懐かしむ。年寄りだらけになった日本では誰もが贈り物のアイデアに心悩ませ、愛を語る掌サイズのおじさんの頭上に蝉しぐれが降りそそぐ。不思議な人々と気になる恋。不機嫌上機嫌の風にあおられながら、それでも手に手をとって、つるつるごつごつ恋の悪路に素足でふみこむ女たちを慈しむ21篇。

著者等紹介

川上弘美[カワカミヒロミ]
1958(昭和33)年、東京都生れ。’94(平成6)年「神様」で第一回パスカル短篇文学新人賞を受賞。’96年「蛇を踏む」で芥川賞、’99年『神様』でドゥマゴ文学賞、紫式部文学賞、2000年『溺レる』で伊藤整文学賞、女流文学賞、’01年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞、’07年『真鶴』で芸術選奨文部科学大臣賞、’15年『水声』で読売文学賞、’16年『大きな鳥にさらわれないよう』で泉鏡花文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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❁かな❁

175
しみじみいいなぁと思える素敵な短編集*雑誌クウネルに掲載された作品は全部好き♡お馴染みゲイの修三ちゃんや小人やこの世の人ではない人も出てくる物語。川上弘美さんらしく、ふわふわゆるゆると紡がれる。恋のお話多めだけど友情や不思議なお話もある。特にお気に入りは「ぞうげ色で、つめたくて」「はにわ」「真面目な二人」「クリスマス・コンサート」「旅は、無料」「うみのしーる」「九月の精霊」「ホットココアにチョコレート」弘美さん大好きだなぁ♡"恋をすると誰でもちょっぴりずつ不幸になる"空気感がたまらない♪心地よい読書時間♡2019/01/12

ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

157
雑誌クウネルに連載の掌編集もこれで3冊目。21の掌編はどれも川上さんらしくていい感じ。 思いきりふしぎな未来話も好きだけど、重くてどろっとなりがちな恋愛をなんだかさらっと描かいている、川上さんの恋愛ばなしがやっぱり好きだなぁ。「ぞうげ色で、つめたくて」のドロドロしてる関係をなんとなくぱきっとさせてる感じとか。「ピーカン」の、悩みがさらっと次の段階に進む自然さ。「ホットココアにチョコレート」の、なんかわかんないけどなんだかわかるような気持ちとか。久しぶりの川上さん堪能しました。2018/11/23

新地学@児童書病発動中

146
なんというか私の好みにぴったりの短編ばかりで、読んでいて幸せな気分に浸れた。現実的なようで幻想的で、温かいようで切ない。この複雑な味わいがたまらなく好きだ。一応純文学寄りの作品だと思うのだが、読みにくいところが全くない。滑らかな文章ですうっと心の中に入ってくる。この点も素晴らしい。川上さんは私と同じようにSFがお好きなそうで、この短編集でもそんな傾向の作品が気に入った。「誕生日の夜」は一種のほら話で、私の誕生日のお祝いに宇宙人がやってくる。ぬけぬけとさり気なく現実を突き抜けてしまう物語。この作家の真骨頂。2018/06/13

初雪ハロー

120
かなり、引き込まれました。2018/07/04

ふう

90
自分にとって居心地のいい場所。その「自分にとって」ということに強くこだわっているわけではないけど、やっぱり自然にそちらに向いてしまう…。そういう感覚をもっている人といると、こちらまで居心地良くなってしまいそうです。ちょっと不思議なのも、ちょっと切ないのも、ちょっとほんわかします。2018/07/27

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