内容説明
音楽家・坂本龍一が書きとめた夢の断片。小説家・村上龍はそれをモチーフに、原稿用紙4枚という物語を30編、創り出した。モニカは小説家の創造力を刺激する、象徴としての女性。様々な物体や感覚的なものに姿を変え、物語をリードする。二人のハイパー・アーティストが交流して生まれた奇跡のコラボレーションが、甘美で危険な幻想短編集として結実した。村上龍撮影の写真も満載。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HIRO1970
30
⭐️⭐️⭐️古本屋で購入。かなり実験的な作品でした。坂本さんが夢を見て起きてから覚えている部分を書き留め村上さんにfax等で送る、村上さんは表題の実態の無いトワイライトゾーンからくるメッセージのようなモニカなる女性のようなエネルギー体のようなものに絡めて坂本さんの夢の話を400字詰で4枚のショートストーリーを書く。夢の話がベースなのでどこまでも淡く捉えどころがない感じの摩訶不思議な一冊です。全部で30の超短編が楽しめます。あっと言う間に読めますが、場所と時空が不確かな為、ふわふわした読後感がします。2015/03/16
aaboo
2
途中でモニカの話がどっかへ行ってしまた。2016/09/18
food
2
やはり芸術に制約は大事ですね。 まず「モニカ」によって書きたいことを制約していますし、次に坂本龍一さんの「夢」によって題材を制約していますし、最後に(これは推測ですが)ドラゴンが昔取った「写真」からシチュエーションを制約しています。2010/10/11
しんべえ
1
モニカ信号。2020/04/02
samehada13
1
読み終わった日:2000年12月23日
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- 電子書籍
- 雨月物語 岩波文庫