新潮文庫<br> 白い夏の墓標 (改版)

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新潮文庫
白い夏の墓標 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 368p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101288017
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

パリで開かれた肝炎ウィルス国際会議に出席した佐伯教授は、アメリカ陸軍微生物研究所のベルナールと名乗る見知らぬ老紳士の訪問を受けた。かつて仙台で机を並べ、その後アメリカ留学中に事故死した親友黒田が、実はフランスで自殺したことを告げられたのだ。細菌学者の死の謎は真夏のパリから残雪のピレネーへ、そして二十数年前の仙台へと遡る。抒情と戦慄のサスペンス。

著者等紹介

帚木蓬生[ハハキギホウセイ]
1947(昭和22)年、福岡県生れ。東京大学仏文科卒業後、TBSに勤務。2年で退職して九州大学医学部に学び、現在は精神科医。’79年に『白い夏の墓標』を発表、サスペンスの舞台を海外に据えた物語は直木賞候補となった。’93(平成5)年『三たびの海峡』で吉川英治文学新人賞、’95年『閉鎖病棟』で山本周五郎賞、’97年『逃亡』で柴田錬三郎賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ehirano1

138
当方、何を思ったかよりによってノロウイルス流行の時期に本書を購入し、ページ捲ってウイルスの説明を読むや、即座に積読(ウイルスの本読んだからといってノロに感染するわけないのに・・・アホか当方)。そして3年経過・・・やっと積読から解放、そして読んでびっくり!おどろおどろしウイルスやパンデミックの話がメインではなく、抒情ミステリー。しかも、当方が大好きな回想型記述。もう少し先まで読んで判断すれば良かったと大後悔。2018/12/02

Lara

105
帚木蓬生氏32才、昭和54年のデビュー作のような作品。いやはや、同氏の作品には参りました。言うまでもない、精神科医師が、あらゆる知識を駆使して、筋書きが次から次へ展開する、壮大な物語。今もどこかの国では、細菌、ウイルスを兵器として、扱うことが行われているのか? 人と人のつながりが、人生を動かして行く。感動的な作品です。2022/10/07

NAO

92
学力も地位もない身でのし上がっていくには、研究成果を上げるしかない。そういった黒田の執念のような野心が、新ウィルスを発見させたが、その発見は、黒田を幸せにしてはくれなかった。アメリカに渡って初めて黒田が知った事実、彼の良心のうずきと孤独。人間のエゴに凝り固まった邪悪なウィルス研究と、その基地として選ばれた広大なピレネー山脈とその麓に広がる美しい田舎町の対照が見事だ。そして、黒田のノートに綴られた思いの、なんという痛ましさ。かなり厳しい内容だが、最後がやさしさにあふれているのが救いだ。2019/04/09

ehirano1

87
「・・・研究者を、逆立ちした科学に向かう者と、まっとうな科学を目ざす者に振り分けるものは一体何なのか。実は、何もない。(p157)」。科学は人類が利便を得る代償として逆立ちか、まっとうに振り分けられてしまうのですね。我々は科学を操っているようで実は操られている・・・・・。2020/02/02

ehirano1

82
「未知のものを究めること自体が快楽としてひとり歩きしはじめると、まっとうな科学も、いつのまにか逆立ちしてしまう・・・だが、もっと恐ろしいのは、まっとうだと思いこみ、また人からもそう信じられ、その実、逆立ちしている科学ではないのか」。科学は一種のドラッグといえるのではないでしょうか。そしてそれを扱うのは研究者という“研ぎ究める者”。この文字からして研究者の視野が狭まりがちなのは必然です。何かを得るには何かを捨てなければならない。最近、これにばかり到達します。2020/04/05

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