内容説明
妻との北海道旅行の帰り、十津川警部は、札幌駅で大阪行「トワイライト・エクスプレス」を待っていた。そのとき、偶然、十津川は、かつて自分が逮捕した男を見かけ、胸騒ぎを覚える。やがて、嫌な予感は的中した。日本海沿いを疾走する密室同然の寝台特急で、十津川の携帯電話に殺人が予告され、妻も拉致されてしまった。そして、予告通り最初の殺人が…。長編トラベルミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
7
「勝手に列車祭」第190弾。文庫コレクション375冊目。。。平成 7年 2月 1日 初版。。。吾らが十津川警部が3日間休みを取り、夫婦で北海道旅行を楽しんだ帰りの札幌駅で元凶悪犯を見かけ、怪しい旅が始まる。カメさんが後半からの登場と苛々させる部分があるし、関係者が乗りすぎという点もあるが、まあ列車を使う以上仕方がないかとあきらめる。。。私しも同じ方向でスロネ25型のロイヤルに乗ったことがある。1か月みどりの窓口に通いつめ、人気のある大阪発を諦め、札幌発に絞った結果、28日目にして取れた。2018/08/19
カズザク
3
約20年ぶりに再読。携帯電話が普及し始めた頃の物語。携帯電話を持ってる=犯人を絞り込めるなんて‥時代である。今回は、濃い緑色の豪華寝台特急トワイライトエクスプレスが舞台。京都駅でこの特急を見た時だけは、少し特した気分になっていた事を思い出す。刑事が、目撃者が‥あまりにも偶然が重なり過ぎで、物語の舞台に無理やり詰め込んだ感が否めない。妻がピンチに‥百戦錬磨の十津川警部も少し弱気に‥そこに、相棒カメさん登場!抜群の安心感・安定感である。最後の湖西線あたりから急展開‥かなり強引?爆弾で一気に真相解明は少し残念。2024/05/11
MAS
2
現在もう走っていないトワイライトエクスプレス。 北斗星と共に憧れはあったものの乗った事が無いので画像検索して車内の豪華な雰囲気を楽しみつつ読み進めて行った。今回の事件は関係者も多く少々複雑だと思ったが十津川警部の推理が冴えていた為、自分も結末までハラハラしながら推理してみた。警部は根っからの悪党に冷静に対処し解決⁉︎亀さん途中からの参戦で頼りにしたが散々だったなぁ。2020/02/02
bassman_tubacca
2
清掃スタッフの方にいただきました。 読点が多すぎて多少読みにくいですが、火曜サスペンスを見てる感じで楽しくよめました。 刑事の妻は強い‼‼2017/10/08
miso
1
十津川の妻直子の誘拐。特急という密室の中の殺人、爆弾騒ぎ事件。途中まで、相棒亀井の不在。十津川に恨みのある犯人の乗車など、豪華要素仕立ての作品。かめさんが捜査に加わった時は、十津川と同じぐらい嬉しかった。主人公の相棒役は主人公より能力が劣っていることが多いが、かめさんは十津川以上に頼りになる印象を受けた。気の抜けない展開が多かった。2015/11/01