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新潮文庫
傷だらけの店長―街の本屋24時

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  • サイズ 文庫判/ページ数 338p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101278711
  • NDC分類 024.04
  • Cコード C0195

出版社内容情報

本屋の日常は過酷な闘いの連続だ。給料は安く、ほとんど休みもない。それでも情熱を傾けて働き続けた書店員の苦悩と葛藤の記録。

本屋の日常は過酷な闘いの連続だ。繰り返される万引き、達成不可能なノルマ、限界を超えた作業量。何より給料が安く、満足に休みも取れない。それでも著者は、心血を注いで棚を作り、理想の書店を目指して働き続けた。ところが近くに競合大型店が出店! 勤務する店舗はたちまち赤字に転落した。このまま書店員を続けていけるのか。働く大人の共感を呼ぶリアルな苦悩と葛藤の記録。

内容説明

本屋の日常は過酷な闘いの連続だ。繰り返される万引き、達成不可能なノルマ、限界を超えた作業量。何より給料が安く、満足に休みも取れない。それでも著者は、心血を注いで棚を作り、理想の書店を目指して働き続けた。ところが近くに競合大型店が出店!勤務する店舗はたちまち赤字に転落した。このまま書店員を続けていけるのか。働く大人の共感を呼ぶリアルな苦悩と葛藤の記録。

目次

誰もいない店内で
ただ、許せないだけなんだ
消えてくれ!
本屋なんかやめておけ…?
私はいつだって怒っている
ノルマと向き合う
誠実な私の、不誠実な行為
ソボキトク、スグカエレ
なにしろ時給が低い
いつもの朝〔ほか〕

著者等紹介

伊達雅彦[ダテマサヒコ]
1965(昭和40)年、東京生れ。大学在学中に書店でアルバイトを始め、卒業後、社員となる。2000(平成12)年、店長に就任。’09年、退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

80
書店員、いつも本が身近にあっていいなあ、まして店長は部下に仕事をまかせて読書三昧の日々。というのは本屋で仕事をしない人間の妄想ということに気づいた。そんな目で本屋の店員を見ると、本の重さで腰を悪くするのかコルセットをはめているような人も見かけるし、万引きされると損害も大きいらしいし。でも本屋というのは立ち読みしてもらわないと売れない・・。大変な商売だ。ネットの普及でますます経営も悪化、悪化させているそのうちの一人が私だけれど。とにかく本屋の店長さん、大変さがよく分かりました。2015/09/11

シブ吉

75
子どもの頃、本が好きで本屋に憧れていた。本屋になれば、それこそ「好きな本が好きなだけ読める」なんて良く思ったものだ。しかし、子どもの頃に通った「町の本屋さん」は消えた。品揃えの良い大型の本屋さんの進出に、哀しいかな、地元の本屋さんは姿を消した。本書は、本が好きな書店チェーンの店長の、仕事を通した戦いを綴った一冊。書店の大変さがフツフツと伝わる話を読み終え、お気に入りの本屋に立ち寄る。手書きのPOPと特設のコーナーを見ながら、やっぱり本屋は落ち着く場所だと再認識。頑張れ、本屋さん、と声を大にして言いたい。2013/09/16

Willie the Wildcat

48
効率性、コスト削減・・・、その先に見えるものとは何か?企業、消費者の余裕の有無。心の余裕・・・。余裕の無さが齎す社会の価値観の変化。お金で得ることのできない価値。廻り回って、生き甲斐にも影響している気がする。初心、夢を育む社会。理想ではなく、現実にできないものかと感じる・・・。お気に入りの本屋さんを思い浮かべる。Borders、Barnes & Noble・・・。(表現が難しいけど)”空気”と”匂い”かな。2013/10/28

hatayan

44
本好きが高じて街の本屋の店長になるも、日々押し寄せる雑務や他店との競争に忙殺され人間をすり減らしていった記録。 正論が必ずしも現実に合致しないことを理解するからこそ、新入社員のまっすぐな主張に戸惑う。POSや本部の指示に従えば店の売り上げは上がるとわかっていても、著者の中の書店員がそれを拒絶する。職人のようなこだわりが著者の書店員としての拠り所である一方、企業の論理に馴染めず書店員としての寿命を縮めてしまうことになりました。 好きなことを仕事にすることが果たして幸せなのか、複雑な読後感が残った一冊です。2019/10/17

だーぼう

40
フィクションなんかでは絶対ないはず。これだけ仕事を好きなのに、なんで報われないんだろうこの業界は。ブログに感想を書きました。2013/09/06

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