新潮文庫
新潮ことばの扉 教科書で出会った名句・名歌三〇〇

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  • サイズ 文庫判/ページ数 181p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101274522
  • NDC分類 911.308
  • Cコード C0192

出版社内容情報

誰の作品か知らなくても、心が覚えている――。教科書で親しんだ俳句・和歌・短歌を集めた、声に出して楽しみたいアンソロジー。

雪とけて村一ぱいの子ども哉/天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山にいでし月かも/白鳥はかなしからずや空の青海の青にも染まずただよふ。誰が詠んだか知らなくても、心が、体が覚えている――。誰もが教室で親しんだ俳句、和歌、短歌をそれぞれ百、集めてみると、とても愉しい本になりました。音読してもよし、お子様に読み聞かせてもよし。創刊百年を迎える新潮文庫ならではの一冊をお届けします。

内容説明

誰が詠んだか知らなくても、心が、体が覚えている―。誰もが教室で親しんだ俳句、和歌、短歌をそれぞれ百、集めてみると、とても愉しい本になりました。音読してもよし、お子様に読み聞かせてもよし。

目次

1 俳句
2 古典和歌
3 近代短歌

著者等紹介

石原千秋[イシハラチアキ]
1955(昭和30)年生れ。成城大学大学院文学研究科国文学専攻博士課程中退。早稲田大学教育学部教授。日本近代文学専攻。現代思想を武器に文学テキストを分析、時代状況ともリンクさせた“読み”を提出し注目される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ

160
この世界に興味を抱いたばかりの私には、一句一首の文字を追っても先人の見た情景が浮かんでこない。その歯がゆさとともに、背景を調べながら頁を捲る。すると、詠んだ人の傍らに我もいる感覚に気づく。今が決して特別ではなく、美しいものは昔から美しいのだと知る。「金剛の露ひとつぶや石の上」「ながながと川一筋や雪の原」「うつくしき日和になりぬ雪のうへ」春は来るのでしょうか。…本を閉じるとき、なぜこんなに心晴れやかになったのでしょう。またいつか本を開くとき、何が見えてくるのでしょう。まだ見ぬ自然美、その感覚を大切にしたい。2022/01/17

しいたけ

109
例えば毎日のピアノの練習始めにハノンを一冊さらうように、一日の読書の始めにこの本を一冊流れるように読むことで、私の文学的素養がちょっとは上がるのではないかなどと思いながら読んだ。石原千秋氏の解説が面白い。国語教科書の編集をしていた氏が、詩歌の選出に際して出会った寺山修司のある句に衝撃を受ける。その句は教科書には載らず、満を辞してこの本に・・・も載っていない。解説で紹介したから良いのか。短詩型の歴史は「自然」から「ひとり」に変遷しているとの仮説を立てている。それならいける。私も「ひとり」は日々練習している。2017/06/11

KAZOO

31
先日出た教科書に掲載された100の詩の続きで、こちらのほうが自分的には好みです。俳句、和歌、短歌がそれぞれ100づつ紹介されており懐かしい気がしました。ほとんど知らないのもあったりしますが、やはり教科書に載るくらいですから有名なのでしょう。読みっぱなしではなく手元において楽しむ本ですね。2015/01/30

森の三時

27
10代で聴いた音楽のように、教科書に掲載された俳句や和歌は、大人になっても忘れていない。俳句、古典和歌、近代短歌を300首、知っている懐かしい歌がたくさんありました。今回はひたすら音読して、選び抜かれた言葉の響きとリズムを楽しみました。習った頃より今の方が心情が伝わってきました。気分が落ち込んでいるときに、お気に入りの口ずさむ歌を持てたらなと思って探している。2018/09/24

壱萬参仟縁

26
夏の蝶日かげ日なたと飛びにけり 高浜虚子(25頁)。夏の夜はまだよひながら明けぬるを雲のいづこに月やどるらむ 清原深養父(中古36歌仙の一人。清少納言の曽祖父) 古今和歌集(92頁)。夏のかぜ山よりきたり三百の牧の若馬耳ふかれけり 与謝野晶子(127頁)。はたらけどはたらけど猶わが生活楽にならざりぢつと手を見る 石川啄木(142頁)。2015/08/17

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