新潮文庫<br> 談志が死んだ

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新潮文庫
談志が死んだ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 279p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101273228
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

「小説はおまえに任せる」。談志にそう言わしめた古弟子が、この不世出の落語家の光と影を虚実皮膜の間に描き尽す傑作長篇小説。

その死は弟子たちにも伏せられていた。立川談志、享年七十五。この不世出の落語家に入門したのは十八歳の春だった。それから四十年近く惚れ抜いた師匠から突然の破門宣告。「てめえなんざクビだ」。全身が震えた。怒りの理由が分らない。振り回され、腹を立て、やがて気づいた。大変だ。壊れてるんだ、師匠は――。偉大な師匠(おやじ)の光と影を古弟子(せがれ)が虚実皮膜の間に描き尽す傑作長篇小説。

内容説明

その死は弟子たちにも伏せられていた。立川談志、享年七十五。この不世出の落語家に入門したのは十八歳の春だった。それから四十年近く惚れ抜いた師匠から突然の破門宣告。「てめえなんざクビだ」。全身が震えた。怒りの理由が分らない。振り回され、腹を立て、やがて気づいた。大変だ。壊れてるんだ、師匠は―。偉大な師匠の光と影を古弟子が虚実皮膜の間に描き尽す傑作長篇小説。

著者等紹介

立川談四楼[タテカワダンシロウ]
1951(昭和26)年群馬県生れ。’83年11月立川流落語会第一期真打となる。真打昇進試験をきっかけに、落語界の将来に疑問をもち、書き綴った処女作「屈折十三年」で文壇デビュー。’90(平成2)年初の小説集『シャレのち曇り』を刊行。以後、TV、ラジオの出演の他、講演会等多忙の中、新聞、雑誌に連載エッセイやコラムを書き続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鉄之助

257
立川一門の落語家は師匠に倣ったのか、書籍を発行する名文家が多い。古典の本格派にシャレた「本書く派」だ、と談四楼は言う。高2の秋、18歳で談志に入門を請うた談四楼。 愛しすぎて、尊敬しすぎて、「ネタの噛むとこまで真似した」 それが、突然の破門宣告…。うますぎる、話の筋の運びに参ってしまった。2020/07/31

佳音

64
紆余曲折あった古弟子(小せがれ)が語る、談志エピソードの数々。談志って大きいだか小さいだか。それが神の領域か。2015/11/13

ウィック&ぺディ

45
★★★★☆2019/11/13

おさむ

45
古弟子とかいて、セガレと読む。小説という体裁をとった家元(オヤジ)談志への追悼歌。確かに落語の師弟って父子の関係にどこか似ています。談春の「赤めだか」より、もっとドロドロしていてリアルな立川流の内幕が解ります。周囲を振り回す家元は、晩年は病気で更に大変だったんですね。2015/12/06

タツ フカガワ

43
談志が死んだ翌日のことから始まる談四楼の40余年にわたる師弟の思い出を綴った本で、同様のものには志らく『雨ン中の、らくだ』があるが、本書の方が談志像が生々しい。なかでも談春のエッセイ『赤めだか』出版と、その書評を書いた談四楼に談志が激怒した一件での顚末に「結局、私は談志を責めたのだろうか。老いて病と闘う、惚れ抜いたその人を」と綴った一文が切ない。2020/08/30

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