新潮文庫<br> 旅の終りは個室寝台車

新潮文庫
旅の終りは個室寝台車

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  • サイズ 文庫判/ページ数 225p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784101268057
  • NDC分類 291.09

内容説明

無類の鉄道マニアが、鉄道嫌いの若い編集者を伴って旅に出る。悲劇・喜劇の珍道中。門司・福知山間を18時間かけてのんびり走る日本最長鈍行列車の旅。東京・大阪間を国鉄を使わずに私鉄と私営バスだけを乗り継ぐ旅。東京から九州まで四国をまたいで中央構造線を辿る一直線の旅。etc.鉄道マニアとアンチ鉄道派の相棒がくり広げる珍道中。

目次

にっぽん最長鈍行列車の旅
東京―大阪・国鉄のない旅
飯田線・天竜下りは各駅停車
東京―札幌・孤独な二人旅
乗りつぎ乗りかえ流氷の海
紀伊半島一周ぜいたく寝台車
青森―大阪・特急「白鳥」七変化
雪を見るなら飯山・只見線
九州行・一直線は乗りものづくし
旅の終りは個室寝台車

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みやけん

26
★★★★☆子供の2段ベットにLEDライトを移設して読みました。昭和テイストの表紙もなんのその寝台車で読んでいるかと思うくらい盛り上がります。ちょっとした旅気分が味わえておすすめです。飯田線・特急「白鳥」いいですね。学生時代に豊橋に住んでいたのに飯田線に1駅しか乗ったことが無いのはもったいなかったなぁ。2016/05/11

アメヲトコ

8
昭和57~59年『小説新潮』連載。門司発福知山行き(当時)日本最長鈍行列車の旅から中央構造線横断の旅まで、縛りや強行軍を共通点とした紀行文集で、読んでいると古き昭和の世界が活き活きと眼前に甦ります。札幌までその日中に鉄道で行けるようになったなど、隔世の感。自動車派の同行編集者がしだいに宮脇色に染められていくさまも面白いです。読んでいる途中ではなぜこの表題なのかと思っていましたが、最後でつながり、またそのしんみりとした余韻が実に素晴らしい。2018/01/06

さっと

7
再読。新潮文庫から出ている宮脇本はほとんどが絶版だったのが、何年か前に突如としてそれら一連のものが河出文庫で復刊されて、そのときに嬉々として読んで以来。相変わらずおもしろかった。『途中下車の味』でもそうだったけれど、編集者とのふたり旅で、それも鉄道に興味のない相手とってことで、かみ合わないところ、本当におもしろい。飛行機や新幹線でびゅっと行けるところを、ひたすら鈍行列車に揺れたり、わざわざ国鉄(!)に乗らないルートで向かったり、マニアックな企画が盛りだくさん。いやいや、これは、お相手するほうも大変ダヨ。2015/02/03

ココアにんにく

5
もし今の時代に宮脇作品が描いた当時と同じ鉄道ダイヤが存在したなら、大喜びで様々な作品の舞台をなぞりたい。ただ、本書に関しては二の足を踏みそう(もし私がYouTuberなら飛びつくかも)。それでも、読み手としてはこれほど楽しい作品はなかなか見つかりません。特に、相方の「藍色の小鬼」が思ったことを素直に、しかも無感動に話すだけに宮脇さんとの会話が非常に面白く、時にはヒヤッとさせられます。特に「うわじま7号」の時など。併読している小説にも同じキャラが登場するのでその小説まで楽しくなった。2024/06/26

ぽんぽこ

5
電車大好き男と電車嫌いな男の、のんびりまったり電車旅エッセイ。といってもグルメレポートも観光地案内もなく、ただただずっと電車に乗っているだけ。それだけなのに、なんだか私まで電車でとことこ旅をしたいなと思ってしまいました。なにより著者と編集者の掛け合いが面白い。絶妙でゆる系なコントを見ているようです。最終的に編集者があちら側に堕ちていたのも笑いました。良かったです。2022/01/31

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