新潮文庫
退屈姫君伝

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  • サイズ 文庫判/ページ数 433p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101265322
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

吹けば飛ぶよな二万五千石の小藩に五十万石の姫君が異例のお輿入れ。そのうえこの姫君、美貌ながら生来のいたずら好きときています。退屈しのぎに屋敷を抜け出し、江戸城下を探検、藩の六不思議の謎解きに血道を上げる日々。ところが、田沼意次も絡んだ陰謀まで探り当てたから、さあ大変。幕府隠密、くノ一、長屋の町人も巻き込み、姫の貞操と藩の命運を賭けた大勝負の始まり始まり。

著者等紹介

米村圭伍[ヨネムラケイゴ]
1956(昭和31)年、横須賀市生れ。早稲田大学政治経済学部卒。会社勤務の後、松竹シナリオ研究所に学ぶ。’97(平成9)年、『安政の遠足異聞』で菊池寛ドラマ賞佳作入選。’99年、『風流冷飯伝』で小説新潮長篇新人賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ドナルド@灯れ松明の火

33
これは楽しい。米村さんの冷飯伝を読んだのが2年近く前だが、あの軽妙な作風に再び接し嬉しい限り。しかもこのシリーズは下品にならない程度の下ネタもかましてくれ、歴史に関するお勉強にもなる薀蓄もチラホラ。めだか姫に会ってみたいなぁ。腰元の諏訪のキャラクタには負けたし、お仙の活躍には期待が持てる。シリーズ一気読みの予定。2013/03/25

ひかつば@呑ん読会堪能中

26
いやぁ面白いねー。50万石という大藩から貧乏小藩の正室に輿入れしためだか姫、参勤交代で国許に戻ることになる藩主から上屋敷を城と思って守るよう頼まれたところから始まるが、いたずら好きの姫がじっとしているはずがなく、勝手に町娘に化けてみたりと笑いどころ満載の話。世間知らずの姫だが知恵もたいしたもので、謎解きやら何やら作者の絶妙な筆に乗せられて一気に読了。続きがあるようなのですぐに求めねば。2013/08/07

のびすけ

25
風見藩主に嫁入りしためだか姫が、田沼意次を相手に藩の命運を賭けた大勝負!謎解き、策略、アクション、ユーモア、お色気とエンタメ要素がてんこ盛り。おちゃめなめだか姫の活躍が痛快で面白かった!めだか姫と共に活躍するのが、ひょんなことで出会った笠森お仙。実はこのお仙の正体は女忍者(くノ一)で、この後の作品「面影小町伝」では主人公になる。「風流冷飯伝」からの3作品を通した登場人物や物語の繋がりもよく出来ていて楽しい。2022/12/07

さら

23
読みやすい時代小説だと思います。語り口調が軽妙で重々しい感じがしないので、すらーっと読めてしまいます。めだか姫の活躍が痛快で楽しいです。『なんて素敵にジャパネスク』の瑠璃姫のようだと思いました^^2013/04/20

玲@灯れ松明の火

22
陸奥磐内藩五十万石の末の姫が「めだか姫」が主人公。いたずら好きで、好奇心旺盛で頭の回転の速い姫が弱小二万五千石に嫁いで起こす大騒動。暇を持て余し、藩の七不思議ならぬ六不思議を解こうと奮闘していると、あら不思議。なぜか藩おとりつぶしの陰謀とぶつかって。小天狗のお仙を含めみんないいキャラですね。ちょっと下品なので、もうちょっと上品に仕上げてくれれば、子供にもおススメ。2014/01/13

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