感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
岡本
105
北条家に仕えた大藤家五代の活躍を描いた一冊。実際の合戦ではなく「入込」と言われる術で巧みに相手を分断し落城させる。人は見たいものを見て信じたいものを信じるという一節が何度も頭をよぎった。マイナー武将、北条家、城という著者お得意の組み合わせ。年明けから面白い一冊でした。2021/01/01
巨峰
66
新しい切り口で北条五代を支えた一族の物語を連作で繋ぐ。 三國志の曹操が記したという人の心を操るという兵法書『孟徳新書』のうちの「入込」の術。謀略を主とし、相手側に潜入する一族の人たちにどきどきした。2020/05/04
優希
53
北条五代に仕えた大藤一族の短編集。謎の軍師一族を描いていて興味深かったです。マイナーなことばかりでしたが面白かったです。2021/12/22
もりやまたけよし
34
北条4代のスピンオフ版的な感じの読み物でしたが、北条家の裏の仕事をテーマにしてあり、ポイントを絞ってあるので一つ一つが楽しく読めました。戦国時代に北条家の家風が合わなかったのを頃合いが悪かったとのひと言。グッときました。2022/08/20
如水
34
題名通り、『城をひとつ、お取りすればよろしいか?』から始まるこの小説。狙う城は難攻不落の江戸城。大藤信基の暗躍が始まる-…と言った所です。戦国時代、北条家に仕えた大藤氏一族の物語…ですが軍師?だったのか?と言う点はさておき…面白かったですよ。抜群に。こう言った視点での城取り、合戦は中々お目に掛かれません。北条氏綱から氏直迄、其々主人公が変わり北条氏が仇敵とした旧体制のトップとバチバチにやり合う、そして最終章は北条家自体が旧体制となり、如何にして幕引きをしたか?を哀愁を漂わせながら終わらせる…👏モノです。2022/02/12
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