内容説明
美しい自然があり、ウインタースポーツが楽しめ、美味しい食べ物も味わえる北の都。だが、そこは人気の観光地でありながら、二百万人近い人々が暮らす巨大都市でもあった。この街を知るには、しがらみから離れ、合理的で自由奔放な札幌人の生態を知らなければならない。歴史、地理、行事、慣行はもちろん、観光やグルメのツボも押さえた北の都市学。真の札幌好きへ贈る充実の一冊。
目次
序 なぜ「札幌」に惹かれるのか?
第1章 札幌人は「なんでもあり」の人々?
第2章 札幌はおいしいものでいっぱい
第3章 札幌はいつもオンシーズン
第4章 札幌は街中がリゾート
第5章 札幌人は、新しいものが大好き
著者等紹介
岩中祥史[イワナカヨシフミ]
1950(昭和25)年生れ。名古屋の明和高校から東京大学文学部に入学。卒業後、出版社に勤務。現在、編集企画会社(株)エディットハウス代表取締役。「大ナゴヤ人元気会」事務局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アッキ@道央民
48
札幌学というタイトルに面白そうと手に取ってみた一冊。著者個人的な独断と偏見には元づいているけど、札幌という街の成り立ち。元々は開拓されて東北地方など他府県などから集まって来た人たちで出来た街なので、昔ながらの伝統に縛られる事なく、合理的で新しい物好きで・・・などとまぁ、他府県の人たちから見たらそんな感じに見えるんだろうな~ってな感じで読みました。札幌に旅行行く旅の途中にちょっと読んでみたりするには良い一冊かもね。2020/02/02
Miyoshi Hirotaka
38
お雇い外国人の言うことを素直に聞いて産業化したのが酪農なら、コメ作りの北限を100年かかって克服し、さらに北海道米をブランド化したのは道産子の意地。出身地別の集落が年月とともに拡散。異なる地域出身の人々が寄り集まり、そこで生まれたのがしがらみからの離脱。素直、意地、合理性と自由奔放という視点で札幌人の生態は説明できる。会費制の結婚式、葬式での記念撮影、地産地消のフレンチやイタリアン、ハイレベルな回転寿司、落花生を撒く節分、自家焙煎の喫茶店。札幌人の生態は、文化を受容し、変容させた歴史を今に伝えている。2015/02/04
momogaga
35
積ん読解消。2009年購入。札幌に関する良い面及び悪い面を分かりやすく描いています。コロナウイルスが落ち着いたら北海道に訪れます。2020/04/20
Akihiro Nishio
22
札幌出張中に購入。色々書いてあるが、ざっくり言えば、札幌は全国各地から集まった人が作った街なのでしきたりが簡素、合理的、オープン、新しい物好き、官に頼りすぎる気質。次に、短い夏を楽しむために夏を全力で楽しむイベントの数々。あと、食べ物の美味しさに集約される。札幌に住むのもいいなあという気持ちで読み始めたが、短い夏を楽しむ背後に長く辛い冬に耐える姿が居たたまれなくなってしまった。今のように出張で行くのでいいだろう。2019/10/12
rosetta
20
まあ期待していなかったから失望もしないけれど、予想通り屑本。学生時代を過ごした札幌は何十年たっても第二のふるさとという意識が抜けない。2009年に出た本だから既に内容は古くて現在の実情とは合わないかもしれないが。『学』とは名乗っているが研究本では全くなくて単なる思いつきを書き散らかした雑文か。ほぼ筆者の個人的な偏見。特にすすきのの女性について語るところは昭和のオヤジらしい下衆さ。なるほど筆者が名古屋出身と知ったらその下衆さにも納得がいく。←というレベルの偏見に満ちている。(笑)2022/04/25