内容説明
何だこれ!こんなもの喰えるか!ふつふつと沸きあがるあの怒り、あのわびしさ、あの悔しさ。世界の珍味に挑戦してきた食の冒険家コイズミ教授もこの「不味さ」だけには敵わない。ホテルの朝食、病院食、給食、大阪の水…etc。自らの苦闘と悲劇を糧にして、不味さがどこから来るのかを科学的に、ときに感情的に解き明かす。本当の美味しさを知るには、まずは不味さを知るべし。
目次
観光地のお膳
不味いカニ
不味いラーメン
ホテルの朝食の蒸した鮭
病院の食事
丼物
ブロイラー
不味い蕎麦
不味い学校給食
不味い蛇
不味い駅弁 街弁
不味いフライ
不味い虫
ホテルのティーバック
不味い野菜
血の匂い
カラスの肉
不味い刺身
ジュール・ストレミング
不味い豆
不味いビール
未去勢牡牛の肉
不味い飯
ホンオ・フェ
不味いイクラ、不味い筋子
不味い鰻
不味い総菜
不味い納豆
大阪のホテルの水
不味いつまみ
不味いライスカレー
著者等紹介
小泉武夫[コイズミタケオ]
1943(昭和18)年、福島県の酒造家に生れる。東京農業大学農学部醸造学科卒。同大学の応用生物科学部教授。農学博士。専攻は、醸造学、発酵学、食文化論。学術調査を兼ねて辺境を旅し、世界中の珍味、奇食に挑戦している「食の冒険家」でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
みゃーこ
104
まずさに焦点を合わせた書物は珍しいな~と読メの感想を見て読んでみたが、読んでいるだけで時々紙片の向こうからその不味さがこちら側の舌の上に乗ってきて嗚咽をもよおす味覚人飛行物体の小泉(著者)はその正体を分析し研究対象にしてしまう面白さ。カラスの肉のくだりには思わず「うえっ」っとなった。どうしてそこまで学者は悪食に殉教者となれるのだろう。不味さには三通りあるというが、中でも消費者の味覚に錯覚を与えるための「薬品類」による不味さ要因の件は恐ろしさを感じる。2013/06/08
kinkin
92
食の本、グルメ本、全国の美味いものめぐりそんなタイトルの本があるが今まで不味いものの本はなかったと思う。誰しも不味いものというのを口にしたことがあるのではないか。お金を返せ!と言いたくなることも多い。ただ不味いというのは食べた本人の味覚・臭覚といった感覚の異常なので万人があてはまることはないと思う。それはいい素材が正しい調理法で料理された食べ物を知っているからこそ小泉先生のように書けることなのかもしれない。不味さを知り美味さを知る、美味さを知り不味さを知ることが分かった。食の冒険家、小泉先生に続編を願う。2016/12/17
アキ・ラメーテ
51
アンソロジー『ずるずる、ラーメン』でまずいラーメンの話に人生の哀しさを感じるようないいものが多かったので、一冊まるごと、不味い食べ物の話って面白そうだと思って図書館で借りてみたものの、不味そうな食べ物の話が延々と続くので読んでいるときつかったです。魚などの肉を「箸でむしりとる」という表現が時々出てきて、その表現が本当に不味そう。何か食べたり飲んだりしながら読みにくい本でした。2016/03/29
りんご
38
いくつかは「うっさい、文句言うな、そう言うのが好きな輩もおるんじゃ!」と思う。いくつかは「あるある!超分かる!そんな食い物は許せん。」でした。「水そば」の項は笑った。あと「ホテルのティーバッグ」ね。お茶の風味皆無だよね、辛うじて色がつくくらい。これは言及してくれてすごいスッキリ同意です。回転寿司では邪道寿司(ハンバーグ寿司、コーン軍艦等)を食べちゃうタイプです。グルメとは程遠い。2021/10/05
カムイ
38
発酵学の権威の著者で食べ物をこよなく愛するが故に物申す不味い食べ物を検証して著者が自ら体験する食エッセイ、カラスを食べるって普通食べないけどそれを色んな料理にしてもやっぱり不味いらしい、アイヌ料理にチチタプという料理方法がある骨ごとミンチにするそれをカラスにためしても匂いが臭いそうです、羊の血のソーセージも不味いというが、わたし的にはそう不味いとは思わずこんなもんかなぐらい決して美味い食べ物ではないですが、モンゴルでは高級品でお客さんには最上級の持て成しです、著者は食べ物の見た目も総合的に判断している2019/07/12
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