内容説明
「意味不明」「語義未詳」??枕詞の解釈は、常にこうした説明がつきまとう。しかしわずか三十一文字の和歌の多くの部分が、意味のない字句ということがありうるだろうか。「あしびきの」はなぜ「山」にかかるのか、「奈良」はどうして「あをによし」なのか…。朝鮮語、字形、字源、陰陽までを交え、万葉の謎を解明。そこには驚きのメッセージが詰まっていた。
目次
序 ことばのタイムカプセル
第1章 日の道
第2章 飛ぶ鳥のアスカ
第3章 吉祥の地
第4章 ほどかれた漢字
第5章 朝鮮語―古代へのパスポート
第6章 玉の変奏曲
第7章 大陸の香り―先進国のことば
第8章 国のまほろば
終章 神風の伊勢と易経
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
satochan
2
暗号という言葉にひかれ読んでみた。試験ではいつも枕詞を覚えろとかいわれていたが、無理だと思ってたし、なんでセットなんだろうとか思ったことがある。この本は全部読み切るのに苦労したけど、慣れたら読めるようになった。私は、古典の授業が大嫌いだったけど、もし、いろんな謎を考えながら受けれたら少しは好きだっただろうか。もう一回奈良の飛鳥に行こうかなと思った。解釈が正しいのかは私には判断しかねるけども、いくつかの言葉は韓国語から来てるというのはなんとなく正しい気がする。2018/07/21
あだこ
1
学校教育では特に意味がないと習う枕詞だが、本書はそこに歌の本義に関わる意味が込められていると主張する。その意味を、陰陽思想、易経、古代朝鮮語を横断して探り当てようとする。仮説の立て方が感覚的に過ぎるけれども、それも共感できるものであり読み物として面白い。2013/11/08
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0
学校の授業では「意味の無い言葉」として教わっていた枕詞にも、ちゃんと意味があるんだということが理解できた。この本に書いてあることが正しいかどうかは判らないけど、意味はきっとある。
Taku Kawaguchi
0
「意味不明」「語義未詳」??枕詞を解釈していきます。「あすか」「あしびきの」などの、よく見る文字の意味はなんだろう。 2021/04/16




