新潮文庫<br> 緋の河

個数:
電子版価格
¥1,045
  • 電子版あり

新潮文庫
緋の河

  • ウェブストアに9冊在庫がございます。(2025年06月27日 07時21分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 640p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101254852
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

釧路に生まれた秀男は、色白小柄で人形のように愛らしく、幼少期から「女になりかけ」とからかわれた。父に殴られ兄に蔑まれ教師に抑圧されても男らしくなどできず、優しい母と姉、初恋相手の同級生男子が支えだった。やがて家を飛び出し、札幌、東京、大阪の夜の街、そして芸能界へ道を切り拓いていく。自分らしく生きるため逆境で闘い続けた先駆者が放つ、人生の煌めき。心奮う傑作長編。

内容説明

釧路に生まれた秀男は、色白小柄で人形のように愛らしく、幼少期から「女になりかけ」とからかわれた。父に殴られ兄に蔑まれ教師に抑圧されても男らしくなどできず、優しい母と姉、初恋相手の同級生男子が支えだった。やがて家を飛び出し、札幌、東京、大阪の夜の街、そして芸能界へ道を切り拓いていく。自分らしく生きるため逆境で闘い続けた先駆者が放つ、人生の煌めき。心奮う傑作長編。

著者等紹介

桜木紫乃[サクラギシノ]
1965(昭和40)年、北海道釧路市生れ。2002(平成14)年「雪虫」でオール讀物新人賞を受賞。’07年同作を収録した単行本『氷平線』でデビュー。’13年に『ラブレス』で島清恋愛文学賞、『ホテルローヤル』で直木賞を、’20年に『家族じまい』で中央公論文芸賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みっちゃん

167
もう面白くて面白くて。頁を捲る手が止まらなかった。主人公の心の強いこと。「あたしはあたしってこと。こうやって生まれついたんだもの」どんなに廻りに蔑まれようとも、秀男もモデルとなったカルーセル麻紀さんもどんなに辛かったろうに、目線を下げずに。だからじめじめしない。遠慮なくぽんぽん飛び出す女言葉も小気味良いが、辛抱と我慢の末にぶちギレた時のドスの効いた啖呵にまたスカッとさせられる。ラスト近く、変わった身体を晒しながら、風呂場で老いた母の白髪を染めるシーンが秀逸。母の変わらぬ愛が心に滲み渡る。続編も必読だ。2022/06/08

ゆいまある

119
カルーセル麻紀がモデル。子供の頃から中性的で気が強く、高校を中退。釧路からススキノに逃げ、ゲイバーに居場所を見つける。まだLGBTという言葉はなかった時代、ショービジネスの世界に生き、死んだ人達はこんなにも居た。男でも女でもない、唯一の自分になろうとし、大阪でブレイク。日本で初めて性適合手術を受けようとするまで。夢中で読んだ。なんで桜木さんが書いたんだろってぼーっと考えてて、釧路繋がりだと気がつく。行間から漂う色気と孤独の質量。続編も読む。唯一気になったのは、たこ焼きって箱じゃなくて舟で数えるのでは。2023/05/04

TAKA

74
神様が仕上げを間違ったとしか言えないねぇ。神様だって間違うんだから、人間に期待しちゃ気の毒だろう。壮絶だけど秀男の生きざまが楽しそうであることにこの貫く人生を謳歌しているようだった。差別偏見なんて糞食らえでなきゃ世間に負けてしまう。大きくなったらお女郎さんになりたいと言った時に女郎の華代にどうせなるなら、この世にないものにおなりよと。なったじゃないかこの世にないものの先駆者に。だからこそ今あとに続く人達が活躍しているんじゃないのかな。母親は尊いね。2023/02/16

佐島楓

68
どうすれば秀男のように強く生きていけるのだろう。そう考えたとき、自分にとって愛するものを好きだと胸を張って言える能力があるかどうかなのかもしれない、と思った。誰かを愛したり恋したりするのも才能だと思う。自己肯定ができるかどうかもそのあたりと強く結びついている。人生はただでさえ哀しい。いいものを読ませていただいた。2022/05/03

ナマアタタカイカタタタキキ

60
美しく気高き開拓者。この時代の性的少数者は今よりもずっと肩身が狭かった筈。道なき道を行く、とはよく言ったものの、それを実際成し遂げられるものは少ない。誰かが既に通った道でさえ決して容易ではなく、行き倒れることすらある。そういった勇気ある方々の口からは「そう生きる以外に選択肢がなかった」と屡々聞くが、それは何よりも自分の信念を頼りに生きた人の言葉かもしれない。自分自身を思い通りに仕上げたいのであれば、やはりそうなるように行動する必要がある。ただ綺麗に道理を通すだけではきっと到達できない。そういうことだろう。2022/11/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19483070
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品