新潮文庫
壊れる日本人―ケータイ・ネット依存症への告別

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  • サイズ 文庫判/ページ数 278p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101249209
  • NDC分類 304
  • Cコード C0195

内容説明

残忍な少年犯罪の続発、効率優先が引き起こした重大事故、相次ぐ企業の不祥事―この国は本当におかしくなってしまったのか?急激なIT化が私たちから奪ったものを徹底検証し、曖昧な故に芳醇だった日本文化再生を訴える。便利さを追求すれば必ず失うものがある。少し不便でも、本当に大事なものを手放さない賢い選択をしよう。ちょっとだけ非効率な生き方を提唱する警世の書。

目次

見えざる手が人間を壊す時代
広がるケータイ・ネット依存症
「だが、しかし」と考える視点
「ちょっとだけ非効率」の社会文化論
ジレンマの壁を融かすには
「あいまい文化」を蘇生させよう
言語の危機の三重構造
この国を救う「あいまい文化」
人の傷みを思わない子の育て方
ノーケータイ、ノーテレビデーを
異常が「普通」の時代
「向き合う姿勢」を取り戻すには

著者等紹介

柳田邦男[ヤナギダクニオ]
1936(昭和11)年、栃木県生れ。’95(平成7)年『犠牲―わが息子・脳死の11日』とノンフィクション・ジャンルの確立への貢献に対し菊池寛賞、2005年『エリカ 奇跡のいのち』で日本絵本賞翻訳絵本賞受賞。災害・事故・公害問題や、生と死、言葉と心の危機、子どもの人格形成とメディア等の問題について積極的に発言している。著書や翻訳絵本等多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

James Hayashi

28
便利さを追求していく上で人間性が薄くなっているのは感じている。全く否定されるべきことでないと思うが、依存症になってしまうことが多いのも事実。バランスを保ちながら進化していけることが望ましい。断捨離を行っている自分は全てをネットクラウド化しようかと思っていたが、少し不安感もある2021/01/13

がんもどき

13
神戸の連続児童殺害事件や佐世保の女児殺害事件に注目して、その原因をネット・ケータイ・テレビに求めた本。とても感情的な文章なので少しも得心がいかない。そういう事件を起こす原因をデジタルデバイスに求めるのは強引だと思う。反論はこの時代にすでに歪に育っているはずの秋葉原通り魔事件の加藤を出すだけで十分ではないだろうか。2022/12/21

ikedama99

10
夜に読む本。この本は平成19年発行なので、16年前の本。だが、内容は古くはない。この中で危惧されたことが今ひたひたと迫っている感じ・・または知らぬ間に覆いつくされんとしているかのように思えるから。「スマホ脳」にでているような話は、ここでも触れられている。また、言語による思考と表現能力の低下は、今なおさら思われること。この分野についてはよる知る努力をしないといけないと思わされた。また、この筆者の本はほとんど読んだことがないので、意識して読もうと思う。 2023/07/26

mura_海竜

10
「地貌季語(ちぼうきご)」や「存在の基本は土」「事情が許さないと思っているときこそ実行する時が大事」「意志が無いと思われる物の痛みを感ずる」「あいまい文化」など共感した。ケータイ・ネットの内容はさらっと読んだ。日本人は壊れないと思う。2012/02/11

ホシナーたかはし

7
時々思い出したように再読する本。携帯・PCが爆発的に進化した頃に気になって読みました。私も一週間に一度はネットを使わない日をもうけてます。携帯電話はさすがに仕事でつかわにゃならんので無理ですが、出来れば捨てたいなぁ・・・2014/06/15

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