感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
22
これが事実ならば1000家くらいしかないのに驚異の不祥事率です。天皇の藩屏でありながら機能せずに大日本帝国崩壊の一因になるだけあると感じました。2022/09/06
momonnga
5
途中でギブしてしまいましたが華族の実態を知れて面白かったです。イギリス貴族のノブレス・オブ・リージュという考えはなく、特権階級に属しているというプライドだけが強い華族は崇高な精神など無く一般市民よりよっぽど下衆な奴もいたりして凄い。華族の身分を利用しようする悪い奴等にたかられて借金背負わされたり、お嬢様なのに売春宿に売られたりと。身分が高い=幸せではなく、逆に「華族」という身分のせいで不幸になったり大変だなぁと思った。異母弟と不倫してしまった華族のお姫様も大人になるまで一度も会った事がなかったという特殊性2019/04/29
ゆーいちろー
3
筆者の経済史研究の副産物として、本書のようなものが出来上がってくるとは、学問の世界というのは奥が深い。「相馬家事件」などはおそらく有名な話なのだろうが、初めて知った。「事実は小説より奇なり」を地で行く、作り話のようなお家騒動。もう一つ面白いのは、「細川家事件」における黒岩涙香と宮武外骨との争い。涙香の商魂たくましいあくの強さに脱帽。そうか「萬朝報」というのはゴシップ紙だったのか…惜しむらくは、人名索引もしくは、せめて目次に各事件の見出しを明記して欲しかった。資料としても、読み物としても便利になったろうに…2013/03/27
海
3
よくもまあこんな膨大な醜聞を調べて集めたなあと言うのが真っ先に来る感想。武功や政治的功績をあげて爵位を貰う→子どもや孫が無能なDQNで事件を起こす、貧乏公家から華族になった家が貧しさから事件を起こす、の2パターンが多いのがよくわかる本。2011/07/04
のりべぇ
2
明治2年から昭和21年まであった華族。与えられた特権階級、西洋の貴族とは似て異なる。その醜聞を新聞記事から拾い出した数々。作者の思い(込み)が出ているように思われる。その分やや一的とも思う。2021年現在放映中の渋沢栄一のドラマに関する人が多数見受けられ面白い。徳川慶喜の子厚は特に悪く目立っていたなぁ。今も昔もゴシップ大好き庶民は変わらんな、人ってしょうがない…2021/12/14